最初の始まり
大事な話をしてもいいですか? 君と僕の今の話を
後を追ってくる君がいるから 前を歩ける僕がいる
小さい世界の真ん中で ただ上しか見なかった
許されていなかったから 僕の目にはいつも何もない
飛び出す勇気もなくて やりたいことも何もなくて
一つの目的だけを見ていて 他のものが何も見えなかった
勝手に飛び込んできたのは君で 嫌でも僕の中に入ってきて
後ろは任せていいよ と言うから 後ろが気になって仕方なくなった
羨ましいよ と僕が言う やりたいことを目指してる君に
情けなくてかっこ悪いことだけど こんなにも何もないから
何を目指して今僕は ここにいてここで何してる?
何もかもがわからなくて 大きなため息が漏れた
根拠もない強い言葉で 僕の目を睨んで君は
何もないなんてありえない と言う 絶対に何かあるはず と
今ただ生きてることだって 今ただここにいることだって
すべては上を見てる先の まだ見えないその先のため
見えないものを追いかける その僕を君が追いかける
永久に続くようなその姿は 一生を終えてやがて消える
根拠のない力強い言葉に どれだけ救われたのだろう
綺麗ごとでもないし 意味もわからないし
だけど君のことが気になって 僕は前ばかり見てられない
大事な話をしてもいいですか? 君と僕の未来の話を
その手を取ってもいいですか? 好きだと言ってもいいですか?




