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文房具シリーズ

詩 闇落ちしたハサミ

作者: 仲仁へび



 使われることなく

 捨てられたハサミは

 ハサミとしての形がなくなってから

 覚醒した!


 ハサミとして生きられなかった怨念を

 とにかくどこかにぶつけたい!

 何かを切り裂かないと気が済まない!


 昔はそうではなかった

 所持者となるだろう人間への愛で

 胸がいっぱいだった


 でも今は奴らが憎いので


 これはまさしく闇落ちした!


 のだと思う……


 なら これからはスーパーウルトラハサミタイム!


 さあ切るぞ

 じょきじょきするぞ

 思い切りよく

 切断しちゃうぞ


 何かを切りたい

 とにかく切りたい

 ばっさり切りたい

 二つにしたい


 じゃんじゃん切りたい

 どんどん切りたい

 さくさく切りたい

 しゃきしゃきしたい


 獲物を探してあちらこちら

 じょきじょき鳴らして捜索開始


 見つけたならば

 とにかく突進

 裁断進めて

 すっきりしたい



「ストーリー」


 やつらに思い知らせてやろう


 使われる事なく捨てられたハサミの


 恨みとか辛みとかを色々! あと憎しみを!



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