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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

戦没者慰霊碑から『鉄帽の墓石』

最新エピソード掲載日:2026/02/11
 沼津市の我入洞と云う町に島上寺と云う寺が在る。
その寺の墓には忠魂碑の他に、砲弾と鉄帽の墓石がある。
       『鉄帽の墓石』から
 砂浜から日本兵の『穴の空いた鉄帽』が出てきた。
日下(日下勇作・クサカ ユウサク)は陸軍士官学校を経て、出身地の「第2師団仙台若松歩兵第29連隊」にて編制された。
階級は「陸軍少尉」である。
 ジャワ島からの乗船時、「目的地」は知らされていなかった。
数日の航海の後、他の輸送船と合流、更に船は赤道近くを東進して行く。
船は急に敵の潜水艦から身を守る為、蛇行運航に入る。
暫くして突然、拡声器から、

 「この船は、これからソロモン諸島ガダルカナル島に向かう」

の発令があった。
第一次総攻撃に於ける川口支隊の壊滅を経(へ)た、『ガ島奪還の第二陣』である。
日下は入隊当初から「死」は当然、覚悟していた。
暫くして拡声器から、

 「総員、甲板に集合~!」

の号礼がかかる。
兵装を整え、急いで甲板に集合する兵士達。
全兵の士気は上がっていた。
第2師団長「丸山政男中将」の力強い訓示が始まる。

 「これより、ガダルカナルの奪還作戦を開始する。七度(タビ)人として生まれ変わり、朝敵を誅(コロ)して国(天皇)に報(ムク)いんの例(タト)えあり。死しても百鬼(幽霊)と成り目的を敢行すべし!」

佐伯陸軍少佐の悲鳴の様な号礼が掛かる。

 「全兵、皇居に向かって、奉げ~銃(ツツ)!」

 揚陸後、突撃開始。
数十分、いや数分? 
猛突進後、胸と頭に貫通銃創を受け、日下は『鉄帽の魂兵』と変わった。

 この作品は戦後八十年、幽霊兵に再生した兵隊達がこの小さな島で如何に戦い、『一万一千名もの兵隊の撤収』を支えたかを『若松歩兵第29連隊日下勇作少尉(享年二二歳)の魂兵』を通して描く小説です。
       参 考
  死者19,200人
  内、戦闘による死者8,500人
  *餓死・戦病死10,700人

  転進兵(撤退兵)10,652人

 ※この作品は、著作権を放棄したものではありません。
戦死の日
2024/08/11 16:54
残存集団
2024/08/12 07:56
幽霊兵の誕生
2024/08/13 05:25
ルンガ飛行場が見えた
2024/08/13 15:40
偵 察
2024/08/14 06:17
木霊(コダマ)する声
2024/08/15 06:37
再度の突撃
2024/08/16 06:08
七名の生存兵
2024/08/17 19:53
丸山道
2024/08/18 11:07
幽霊兵達の援助
2024/08/18 19:11
野村伍長(幽)の伝言
2024/08/19 06:12
キニーネ
2024/08/19 17:09
野鼠兵
2026/02/10 08:32
一木支隊の残兵
2026/02/10 12:49
幽霊兵達の知らせ
2026/02/10 14:38
正 夢(マサユメ)
2026/02/10 16:40
一万人の残留兵
2026/02/10 16:53
菊池大隊の撤収
2026/02/11 05:15
二つの影(幽霊兵)
2026/02/11 05:18
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