季節外れの転入生
ジリリリリリ―。
ん?何かなってる・・・
「ええええっ!もうこんな時間!?」
「うるさいなあ、」
「なんで起こしてくれなかったのお??」
「だってどうせ起きないだろうし」
ひっどおい!
...って言っても、本当にあたしわ朝に弱いですっ汗
莉栖にそうやって言われちゃうのもしかたないか。
「んじゃ、先行くねー」
「ちょっと待ってよう!」
「いってきまーすっ」
ガチャッ
「あーもう!準備早いんだからあっ」
莉栖わいつも早起きで、準備するのも食べるのも早い。
あたし、一応お姉ちゃんなのに・・・
「お母さん、あたしもいってきまーすっ」
でも、学校につくとこれが一転する。
―キーンコーンカーンコーン♪
「おはよ、莉栖!」
「おはよーう★」
学校でわ、莉栖わ明るくてみんなの人気者。
あたしわしっかり者の優等生ってところかな?
莉栖わ勉強が駄目で運動もちょっとしか出来ない。
それに比べてあたしわ、何でもできる。
国語だって数学だってばっちり★
でも、莉栖の人気にわ勝てない。
だから、莉栖わあたしの永遠のライバルなの。
ガラガラガラ・・・
「おーい、席に着けー」
先生だ。頭のてっぺんがはげてるから、あだ名わかっぱせんこう。
あ、あたしわそんな呼び方しないよ? あくまで学校でわ優等生だから。
「今日わ転入生が来てるぞー」
えー!!うそおっ!?
クラスの反応もあたしと同じ感じだった。
今わ、秋だしこんな時期に転校生が?
なんかよく噂あるんだよねえ・・・
『季節外れの転入生わ幽霊かも』って・・・
ゾクッ
ちょっと怖くなってきた。
「入りなさい」
ガラガラガラ・・
そこにわイケメンの男子が2人。
これが幽霊・・? って勝手に幽霊にしちゃった・・・ごめんなさいっ笑
「池田明登っす。よろしく。」
なんていうのかな?
すっごいクール・・・ってか、クラスの女子騒ぎすぎ!
「横山圭です。よろしくね。」
さっきの子に比べてなんだか明るい感じ。
って、女子うるさーい!黄色い声だすなっ
「でわ佐藤」
「はいっ!」
莉栖と同時に返事しちゃった・・
「あ、ちょうどいいや。両方の隣に適当に座ってくれ。」
あたしの席わ一番後ろだから、隣が空いている。
莉栖わ前のほうだけど、隣の席の仔わつい最近転校しちゃって。
「よろしくね」
あたしの隣に来たのわ、横山くん!
「あ、よろしくねっ」
キーンコーンカーンコーン♪
一時間目が始まった。