2話 こいつ…動くぞ
うごめく箱からくぐもった声、間違って起動されたのかと思い急ぎ梱包を剥がし
いざ箱を開けようとする
瞬間、箱から手が伸びてくる。驚愕し体が固まる。
箱から伸びた右手は俺の首をつかむ
ボイスロイドの暴走か?と焦っていると箱のから声がする。
「返品なんかさせませんよ」
無表情で喋るボイスロイド
なんだコイツは…やべー奴だ。
彼女は俺の顔を左手で掴み顔を近づけてくる。流石にクール美少女で売りなだけあって綺麗な顔をしているが俺が抱いている感情は恐怖だ。
殺されるのではと考えていると彼女が網膜認証を済ませた事を呟く
「網膜認証完了ですマスター、私は結月ゆかり、これからどうかよろしくお願いします」
嫌だが?
「認証が済んだ以上管理責任がマスターに与えられます。返品は認証コードか購入した保証書からできます。廃棄も購入業者からできます有償ですがね」
なら返品は余裕では?そう考えていると彼女は首元を指す
「訳ありで体の認証コードが掠れています。保証書も中古で買ったからでしょうか、付いておりませんね」
なん…だと?確認すると薄くなったコードに読めない数字
箱には保証書も無い。店に直接行くしかないのか?
「ゆかりさんは型が古いので保証書が無ければ業者に廃棄も売却は出来ませんよ、ちなみに廃棄は今のマスターにできる金額では無いと言っておきます」
なんでそんなん売られてんだ…
「そもそも新品が3ケタ万なのに1ケタに近いXX万で売ってる時点で察しましょうよ」
ソウデスネ…
「お店の方も廃棄予定だったので焦ってましたが、買ってくれて良かったです」
…パーツが壊れてるのか表情が一切変わらず淡々と話しをすすめるゆかり。
まるで感情がないアンドロイドに恐怖を感じ、絶対返品しようと誓うマスターだった
書きたい事を書いたら全然2話じゃなくなって全消しして書き直してる。
話が進まんし書きたい事を書き始めるの難しい