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第1話~秘密の電話~
学園長室で、1人佇む少女。
左手にはスマートフォンが握られている、電話中のようだ。
『7Zf[lj\qhy<0qdt@iy:@yd@’ueZwm40tZq』
「そうか。今後が楽しみだな」
少なくとも、この地球には存在しない言語を発する少女に、日本語で返す渋い、大人の男性の声。
両者とも声は弾んでおり、楽しそうな会話である。
『3uqf<t;t@s@kfZv[\5ys@ 5o2@s6m4/』
「そうだなぁ……。後輩か幼馴染か実妹か」
『0qdfd@zjet@ees6m4yw@r:s@,%』
「理由は?」
『eaf@yx@ybhw@rwgq@to』
「ナビらしいよ。私は……」
「幼馴染、かなぁ」
『64s@4w@r,>zjouew@r』
「手厳しいなぁ」
『w@f<sl35r@iy」fa’ysbudwejrkw@??????』
「あぁ。約束はきちんと守るよ」
『fe<c;w@f』
『3edwejr』
そう締めくくった人ならざる少女は、青から赤に変わり始める、不気味な色の空を眺めながら、頬を赤く染める。