表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

65/72

65.ここから読むと大体のことがわかります

 

 

「こんばんはー」

「あー、グルーパーさん! 来て頂いてありがとうございます!」

 

「どうもー、まさか大手取材系Vのメディ子さんに取材を呼ばれるとは思いませんでしたよ」

「こっちとしてもFSSで話題沸騰中の白い森の方に取材をOKしてもらえるとは思いませんでした。言ってしまうのもあれですが私はエルダー合衆国の所属、敵対組織になるのですからね」

「いーよいーよ。別にこれはゲームなんだし、あーでも可愛い女性Vさんに釣られて呆気なくグルーパー収監なんていうのだけはやめてね。色々な方にお説教受けちゃうので」

「ご安心ください。あくまで取材、抗争しに来たわけではなですから」

「そう言って頂けるとこちらも安心できます」

 

「ありがとうございます! さてと、では早速取材に移りますね」

「どうぞーなんでも聞いてください」

「まず白い森というギルドですが発足のきっかけとか成り立ちについて教えて下さい」

「元々白い森は今もそうだけどリアルの友人と遊ぶのに作ったギルドでFSSでは対人交渉も多いところから比較的おしゃべりな俺がギルド長になった感じ」


「なるほど!」

「そしたら初期リスポーン位置が白い森というエリア、FSSでも一番不毛で何も無く誰もここを使う場所にポップしてなんか面白そうだからここにするかってなって」

「ずいぶん適当ですね」

「俺たちはずーっとそんな感じでゲームしてるからね」

 

「では次の質問ですが白い森のメンバーについて教えて下さい」

 

「最後は自分にするとして……誰にしようかな?」

「では自分の方で決めさせてもいいでしょうか?」

「いいよー」

「ではまずモラセスさんから」

「モラセスね。今のジョブはジョンへイグ、基本的に酸とかの攻撃をしながら妨害系デバフやスリップダメージで戦う。バディは二足歩行の恐竜型でラプター、ちょうど馬くらいのサイズだな。牙や爪に毒があってモラセスと連携しながら戦う」

「デバフ系の方なんですね。性格はどんな感じでしょうか?」

「快楽主義者かな、わりとお人好しなところもあるけど基本的には外道だな」

「外道って……友達なんですよね」

「まーね」

 

「じゃあ次ですがハードロックさんをお願いします」

「ハードロックは今のジョブは……ジャガーノートだっけ?」

「いや、私に聞かれましても……」

「そりゃそうか。たしかそれで合ってるから。あいつは盾職兼スイーパー、デッケエ武器にガチガチの鎧を着て戦う高火力高耐久低速の戦闘スタイルだな」

「バディと仲が良いと聞きますが」

「仲が良いっていうか尻に敷かれてるなりゃ。バディのアテナは人型、綺麗な女性なんだけど普段は無口で喋らないし盾に宿ることもあって姿もあんまり見ないな。ただ時々買い物やデートに付き合わされてるからな」

「いいですね。エモいですよ~そういう日常系の話」

 

「じゃあ人型バディ繋がりで次はシガレットか」

「妖精バンシーでしたっけ? 指名手配になってからあのベアは密かに人気なんですよ」

「えぇ……ウソだろ?」

「ホントですって! ぶっきらぼうなシガレットさんとおしゃべりで陽気なバンシーのコンビ、絵になりますよ!」

「普段からベッタリだな。シガレットは露骨に嫌そうだけど側に置いてるからな」

「戦闘スタイルはどんな感じですか? シガレットさんは戦うって言うより放火や爆破とかザ・アウトローみたいな感じですが」

「銃火器、ハードロックと違ってライフルや拳銃がメインだから軽量高機動、戦闘スタイルはバンシーとのコンビで銃にバフをかけて撃つシュータースタイルだな。銃抜くより放火の回数の方が多いけど」

「まるでマフィアですね……」

「まぁ、ジョブもアルカポネだしな」

「やっぱりマフィアじゃないですか!」

「せやな」

 

「でもやっぱりバディとの関係とかFSSの醍醐味ですからね」

「そうか……じゃあヴォトカも人気なのか?」

「デッカワイイ狼型のロボと妖精魔法使いのヴォトカ、この二人組も熱いですね」

「え、俺たちそんな有名人なの?」

「有名にならなきゃ取材なんてこないですよ?」

「それもそっか」

「それでヴォトカとロボの関係は?」

「ペットに甘い飼い主のそれだな。リアルでも動物好きだしなあいつ」

「ヴォトカさんはリアルでも動物がお好きと」

「今は妖精王オベロンを襲名、それから妖精たちを使役して様々な情報を収集している。戦闘はあまり好まないから後方支援が多いな」

「なるほどなるほど」

「あとヴォトカはログインすると同時に飲酒するから大体酔い潰れてるな。それは俺もシガレットもだけど」

「なるほど、なるほどお酒好きが多いと」

 

 

「その度にバレットに怒られてるけどな」

「バレットさんは度々エルダー合衆国でも見つかると噂ですね」

「あいつは物資調達を任せているな。バディのエアロのおかげで空中を飛べて移動速度が俺たちの中じゃ飛び抜けて早いからな」

「だから商談で色々ところを飛び回っていると」

「その通り、だからよく見かけるのかもね」

「てっきり外交系は全部グルーパーさんが対応しているのかと思っていましたが違うのですね」

「俺はお偉いさん会議とかそういうなんかちょっと偉そうなやつにしかでないよ」

 

「なるほどなるほど」

 

「さてこれで全員かな」

 

「えっと、メロカル先輩を忘れていません?」

「あー、メロカルさんね」

「そう言えばメロカルさんだけ先輩なんですね?」

「メロカル先輩は俺たちの中で一人だけ年上なんだ」

「そうなんですねだから」

「まぁ、尊敬の欠片も無いんだけどね!」

「メロカルさん大変そうね」

「いや大変なのはこっちだよ……戦闘狂だしとりあえずエネミーに突っ込んでいくし……」

「大変ですね」

「でもまぁ、ゲームは俺たちの中で一番出来る人だから戦闘になれば活躍してくれるよ。バディはネゲブ、人型ロボットで双短剣と二丁拳銃に切り替わる。近距離から中距離までカバーしてくれるし長距離武器を渡せば上手いこと扱ってくれる」

「ゲームが強い上に器用、なるほどなるほど」

「まぁ、内輪揉めしばしばあるけど中々楽しいよ」

「噂ですが散財癖がありそれで度々揉めるとのことですが本当ですか?」

「残念ながら事実です」

「メロカルさんの先輩の威厳は――」

「皆無ですね。でもやるときはやってくれる方なので」

「なるほどなるほど」

 

「メンバーはこれで全部かな?」

「最後にグルーパーさん自身が残ってますよ」

 

「あぁ俺か」

「まず、手当たり次第女性を食い散らかしているとのことですが流石にデマですよね?」

「んいや、事実だよ。フライト王国の元王女ヨヨ、魔女のアラクネ、薬の底でフィオナ、えっとあと騎馬のマッハ……」

「だいぶ手広くやってますね」

「まぁーね」

「不和とかないのですか?」

「あると思う。でも見ないところでやっているみたい」

「知らぬが仏というわけですか」

「知って介入すると余計にこじれると思う」

「それはそうですけど」

「嫌な物は嫌と言えば良いだけの話さ」

「女心わかってないですねえ」

「俺がもっと利口ならよかったのだけどね。生憎、リアルでもアウトドア派で一人で自由奔放にしてるからね」

「なるほど。なるほど」

「こんなものかな」

「あー、ジョブと戦闘スタイル忘れてます」

「ああごめん、ジョブはステーツマン、ステータスの上限を伸ばしやすい。戦闘は主に素手だね。武器使うと筋力過多ですぐに壊れるからね」

「そう言えばバディの情報はどのような?」

「それは秘密」

「えー勿体ぶらないでくださいよ」

「はいはーい次の質問どうぞー」

 

 

「じゃあ次ですが、今絶賛エルダー合衆国と対立していますがその経緯を教えて下さい」

 

「事の発端は幼女エルフのサニーを助けるクエストを受けたのは始まり」

「よくあるNPC救出クエストですね」

「そそ、それで七つのアイテムと七人の巫女と呼ばれる女性NPCを集めて儀式を行いアイテムをサニーへ戻していくクエスト」

「難しいですか?」

「超高難度って言われてる」

「うわぁ大変ですね」

「それをクリアするためにまずフライト王国に向ってサクッと政権を奪取して次にトワイライト連邦でライトニングと出会ってアイテム回収して、薬の底でパラサイトデルタ事件を解決して、風の渓谷でエキシビジョンレースに出走してアイテムを回収。といった感じで今のところ五個のアイテムを回収してる」

「残り二つというわけですね」

「その通り!」

「それでそのアイテムを集めるためにエルダー合衆国と相対することになったと?」

「大体それで合ってるよ」

「巫女は何人集まりました?」

「四人、早いところ見つけないとなぁって感じ」

「早く見つかるといいですね」

「頑張るさ」

 

「だいたいインタビューはこれで終わりです。オフレコのことがあれば気軽にDM下さい」

「大丈夫だよ。これはFSS以外にも配信されるの?」

「一応Youの方に上げようかなと」

「オーケー、動画がUPされたら確認するよ。まぁ多少守秘事項を漏らしてもなんとかなるさ」

「では私はこれからこのホッとトピックを動画にさせて頂きます」

「盛らない程度にかっこよく書いてね」

「わかっていますよ」

「うんうんありがとー」

 

「それでは――」

 

「ああ、そうだ。もうすぐド派手なコトするから楽しみにしててな」

 

「うふふ、わかりました楽しみにしています」

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ