10.ゲームシステムと今後の方針
酒? いや、俺は基本飲まない。
byモラセス
「なんか新しい職業になってるんじゃが?」
「おう、職業変わってスーツとは良いご身分だな」
「メロカルさん茶化さないで下さいよ、しかしゲームでもスーツとか地獄じゃあ……変えられねえかな……あ、出来るわ」
スーツ姿から旅人の服装にグルーパーは変身する。
「しかし、新しい職業がステーツマンって皮肉だな」
「全くだ。ほんと、ついてんだか、ついてないんだかな」
笑いながら、グルーパーは歩き始める。
「ステーツマンの能力はやっぱり政治家らしくバフ関連とか?」
「いえ、体力と筋力上昇がメインですね」
「やってることがストライカーじゃねえか」
「ええ、メロカルさんの仰る通り、全く持ってその通りですわ。しかもこのジョブ、無駄に大器晩成型ですね」
「後半になると強くなる感じ?」
「ええ、この職業は、ステータスの上限突破がメインっぽいですね」
「上限って、すげえ先じゃねえか」
「レベル上げが重要っすなぁ」
「そういや、グルーパー、お前ちゃんとこのゲームの成長について覚えたのか?」
「勉強中ですね。この手のゲームは全くやってこなかったので取っ掛かりが無くて苦労しています。ああ、そうだ毒キノコ食ってたら毒耐性ついたくらいっすね」
「前にも説明したんだよなぁ……まぁいいや、いちから説明する」
メロカルは一息入れて、言葉をチョイスする。
「まず、この世界はレベルアップするとステータスポイントが手に入る。そのステータスポイントを使って生命力、筋力、敏捷、運、魔力のステータスを上げる。
スキルはゲームやってると何らかのイベントや行動で手に入る、もしくはレベル上がると手に入る。
あとグルーパー、ちゃんとステータスにポイント振ってるか?」
「ええ、まぁ、生命力と筋力がメインですねMPゼロなので」
「魔法に適性がねえのは辛いな……というかモラセスとヴォトカ以外魔法を使える奴らがいないのはほんとこのゲームシステムのクソなところだ」
「ジョブをプレイヤーの記憶や性格から生成していくので仕方ないと言えば仕方ないですが」
「ハードロックの言うとおりですよ、諦めましょう」
「いや、モラセスは魔法使えるじゃねえか」
「職業の関係で薬品のみという限定条件ですがね」
「私はテイム関連でMPがあるだけで、魔法は使え無いです」
「え、じゃあ誰も魔法が使えねえのか?」
「みたいですね」
グルーパーは肩を竦ませる。
「まじか……」
「ある手札でしか戦えないですよ。それと来ましたよ王都に」
そんな会話をしながら、グルーパーたち七人は王都の敷居を跨ぐ。
「んで、グルーパー、これから何するんだ?」
グルーパーは不敵に笑う。それから数秒あからさまに考えてから閃いた様に言いやがる。
「国盗りしましょう!」
「気分で話してんじゃねえよ!」
「飯にしよう」
話をぶった切ってグルーパーは空腹を埋めるために飲食店を探し始めた。
どおおおおおおして!!!! 休みは終わるの!!!!!!!
あんまりいいだああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!
ファッキュウウウウウウ!