第3話 僕は新たな大地に立つ
第3章 僕は新たな大地に立つ
「ここは…?」
今度は記憶がある。
意識もある。
私は記憶喪失のシロー。
記憶喪失の記憶がちゃんとある。
そして現在、みごとな森の中??
森の中で服装はTシャツにジーンズ。しかも裸足。
この世界にこの服装が無かったら、単なる不審者ですが、大丈夫かなセバスチャン?
「大丈夫ですよ〉
大丈夫らしい…
「セバスチャン?」
「はい。士郎様」
「本当に頭の中で会話が出来るんだね」
「いつでもお呼び下さいませ」
「いきなり森からスタートで大丈夫??」
「この森はこの惑星の中間規模の王国の端にあります。さらに申しますと、中間規模の都市の外れにあります。ここからこの星に馴染んで頂こうかと思いまして」
「なるほど。考えてくれてここなんだね」
「はい」
「では、冒険してくるね~」
「どうぞお気をつけて」
ついに冒険の始まりなはず!
取りあえず勘で歩いてみよう。
何せ神の勘だし、最高の結果が出ても奇跡じゃないはず!?
しばらく行くと……
[ぺちっ]
?!
赤い〈何か〉に攻撃された。。。
でも?自分の身体にはバリアが展開されている??
更にこちらを攻撃しようと様子を見ている。
「セバスチャ~ン」
「はい。士郎様」
「なにかが襲ってきた~。バリアみたいなシールドで跳ね返したけど??」
「襲ってきたのはレッドスライムでございます。その攻撃を跳ね返したのは〈神の衣〉で、士郎様のおっしゃるバリアでございます。悪意や傷付ける事象に対して発動します」
「この〈神の衣〉は強いの?破れない?」
「何人たりとも破れはいたしません」
「私は無敵なの?」
「はい。無敵でございます。神様ですので。〈神の衣〉は毒を含めた一切を状態変化を防ぎますので、御安心下さいませ」
神様は安心して冒険に出れるみたい。
レッツアドベンチャー!
この会話中〈レッドスライム〉君はずっと待っててくれている。
「このスライムはどうしたら良いの?」
「倒して頂いて結構です。思いつく〈それらしい〉攻撃をなさって下さい。今後も〈外敵〉は現れては襲って来ますので、思うようになさって下さいませ」
それではいっちょやってみますか!
〈レッドスライム〉に右手をかざし、燃えろと念じてみる。
すると……
ピカ!! ドーーーーーーーーーン!!!
天にも届く光の柱が建ちました‥‥