第2話 僕は旅立つ
第2章 僕は旅立つ
「この世界の物理法則とか。呼吸とかエネルギーとかは何か違う点があるの??」
「好きにお作り頂けます。神ですから」
創造神特権来ました。
「じゃあさ。巨大惑星作ったり、特殊な人類作ったり、魔法を作ったり出来るの?」
セバスチャンは笑顔で肯定する。
「おっしゃりたい感じにはなると思います。巨大惑星を作るとしましたら、手で作るわけにはいきませんので、チリが集まるように斥力を持つ神のエネルギーを散布します」
「神様は斥力なの?嫌われてるみたい」
「引き寄せてしまうと、あっという間に宇宙が潰れてしまいますので、敢えて斥力にしたそうです」
「斥力にした?誰が??」
「最初の神様です」
神様がいっぱいいそうだわ。
「その最初の神様はどこにいるの?会えるの?」
「第一宇宙にいらっしゃいます。申し訳ございません。深淵を見つけるまではお会い頂けません」
「では、最初の神様と自分の他に15人の神がいるってこと?」
「その通りでございます」
「話が逸れたけど魔法を使える世界はどうやって作るの?」
「星単位で特定の波長、波動、紋章を使い、神の奇跡を引き出せるように致します。実際には唱えたり描いたりすることで、魔法が発動します」
レッツ創造神♪
ここまでの状況をまとめてみよう。
神様になった
神様は魔法を含む物理法則を決めて星を作る
神様は生命を導く
神様は深淵を探す
「あれ?深淵ってどうやったら見つかるの?」
「人々の知力を高め、文化を発展させた先に見つかるように設定されております」
アバウト過ぎて見つかる気がしないのだけど。。
「それ、本当に見つけられるの?」
「士郎様は発見されました」
なるほど!
そうでこざいましたよ……
いざ創造せん。
我が世界♪
「それでは士郎様、始めましょうか」
「セバスチャン、僕はなにをしたらいい??」
宇宙創造……
ドキドキするわ~!!
「こちらの書類にサインしてくださいませ」
「は?何これ?書類にサイン?何かと契約するみたいだわ」
悪徳商法みたいな流れ…、ハイハイ詐欺的な……
「ひとつひとつを詳細を決めていただきますと、大変な労力になりますので、士郎様に馴染みのある地球をベースに致しました。魔法が使える世界であるために、科学技術はほとんぼ発展しておらず、炭素ベースの生命体として猿型、犬型、猫型など、シリコンベースの生命体として、エルフ、ドワーフ、竜族などが暮らしております」
さすがセバスチャン。
拍手したら、キリッとされたわ~。
「士郎様は戦争に縁が無いと思いましたので、支援し発展させる生命体の他に、外敵としてモンスターが配置されております。固有の意志を持つ者が集まりますと争いが起こりますが、外敵の脅威に晒されますと、一致団結して協力する事が狙いです。発展が促せる効果もあります」
「仲良く平和にどんどん発展するのがベストなんだけどね」
確かに地球でもそんな平和国家、歴史上無かったねぇ。。
「なんとなく理解したよ。その星にはいつどうやって行くの?ちなみに私の見た目と年齢は?そして私も魔法が使いたい~」
「目的の惑星にはここから転移して頂けます。お姿は自由にお選び頂けます。第17宇宙の魔法はそもそも士郎様の奇跡ですので、お好きな奇跡が可能です。行きも帰りもご自由にどうぞ」
「見た目はこのままで大丈夫。ずっとここでじっとしていたので、取りあえず行ってきたいです」
「それでは〈空間転移〉と念じて下さい。移動先は設定してございます。尚、会話は引き続き可能ですので、そのまま会話を念じて下さいませ」
いきなり空間魔法使えるのね~~。
「では行ってきます~♪」
「お気を付けていってらっしゃいませ」
〈空間転移〉と念じてみると、何の音もなく瞬間移動‥‥
そして
いざ逝かん我が大地へ?