寒がり
星が、綺麗だった
手に息を吹きかけても
全く震えが治まらない
僕はポケットにあった
充電器を強く強く握る
苦痛なのかもしれない
いつの間にか人の声が
雑音にしか聞こえない
耳を塞いでも貫通する
音
音
音
反響して心臓を抉った
腕がピアノを弾く音と
風で窓と木が揺れる音
あそこへ行きたいなあ
言葉は吹き飛ばされて
相変わらず手は冷えて
夢が見たくなってきて
ここでもいいかなって
段々と幼くなっている
空は青+黒色を放って
そこには人形がひとつ
光が、綺麗だった