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異世界召喚されないので、行ってみた。  作者: 手那
第1章 魔法が使われていない世界
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第25話 出立

10万文字越えてました。いつも見てくださっている方、ありがとうございます!

「隊長、避難していた街の者達も無事に戻りました。」

「御苦労。引き続き、街の警備及び、修復、改善作業を続けてくれ。」


 ホクシナ街に滞留している兵士とトコウタ。人的被害は少ないが防壁等といった外壁部分の被害を大きい為、そこを中心に対応する用指示をだす。外壁がなければ、あっというまに街中まで攻められてしまうからでる。


「これは、リリィナ様にユウト様達まで。」

 トコウタに近づく夢叶一行。

トコウタは、夢叶達の千人以上で戦うようなドラゴンを1人で倒し、その千人以上のドラゴンを従えているという力を目の当たりにしている為、敬語だ。怖いから。不敬を働いては最悪、国が滅ぼされてしまう。対応は慎重にしなければ。と、トコウタは心に刻んでいる。


「あれから、1週間経ちましたが、魔物使いはせめて来ない様子ですし、お別れのご挨拶にと思いまして。」


 一週間立つが、魔物使いの動きがないため、街を離れようとしているのだ。

 リリィナとエイリのあの立派な鎧はトコウタに渡し、この街で鎧を調達した。王都を出て、王族を捨てたも当然で冒険者として夢叶に付いて行くことを決めているリリィナ。それに着いて行くエイリ。2人とも冒険者として過ごす為に、偉いさんの金持ちと言っているような鎧では、いろいろと面倒に巻き込まれかねない。それだけでなく、あの鎧には王家の紋章まで付いている。とてもじゃないが、普通の冒険者としてはやっていけないのだ。


「皆さんにはとてもよくしていただいたのに申し訳ございません。」

「いえいえ、こちらこそご協力ありがとうございました。あなた方がいなければどうなっていたことか・・・。それを考えれば一週間の滞在などお安いご用です。それよりも、たいしたこともできずに大変申し訳ありませんでした。」


 もの凄く下手に出てくるトコウタ。彼は、6番隊の隊長と共に街の警戒、復興作業の指揮をとっている合間に様子を見に来てくれるのだ。かなり、大変だったであろう。他の兵達は、リリィナとエイリには会いたがっているみたいだが、恐れ多いと、挨拶程度には死に来るもののそれ以外の対応はほとんどトコウタにまかせっきりだったのだ。


「御発ちになるのですか?殿下。」

 トコウタの後ろから、6番隊隊長が訪ねてくる。


「はい、あなたにも世話になりました。今後もしっかりとビギワンス王国を護っていってください。」

「「ハッ!!」」

 ビシっと揃って敬礼する。


「ユウト様、リリィナ殿・・・リリィナ様の事をよろしくお願い致します。」

「ああ、そっちも“いろいろ”と頼むな。」


 いろいろという部分を強調しながら言う。当然、力の事やロシィやシルヴァリアのことだ。


「リリィ、他はもういいな?」

「はい。大丈夫です、ユウ。」

 微笑むリリィ。一週間の間に、リリィナ、エイリ、シルヴァリアとは愛称で呼ぶ関係になった。


リリィナとエイリは、自分達の事をただの奴隷などとして扱わず、しっかりと人として想ってくれており、信頼できるとわかったからだ。そもそも、主従関係にあるのに愛称を呼ばせないのもどうかというのも理由の一つにあったが。

 シルヴァリアに至っては、ロシィが愛称同士で呼び合っているのに何故妾には!という理由が大半である。シルヴィ的にも主従関係的にどうなんだというのもあったらしいし、それなりに認めてくれてはいるようだ。

「敬語とかそんな畏まる必要はないぞ、普段通りに気楽に行こう。仲間なんだからさ。」

 という夢叶の言葉で言葉遣いは仲間内では気にしないことになった。


「お前!殿下に向かって愛称を呼ぶなど、不敬であるぞ!!」

 6番隊隊長は、夢叶達の関係は護衛とでしか知らされていない為、当然怒る。


「トコウタさん、あとは任せた!」

「ちょ!?待て!待たないか!!」


駆けだしながら「行くぞ。」と言い、ロシィ、リリィ、エリィ、シルヴィが後着いてくる。後ろを見るとトコウタが必死で6番隊隊長を止め必死で説明と説得をしているようだ。苦笑いしながら街の外へと出て、辺りに人がいなくなったあたりで足を止める。


「だ、大丈夫か?」

「はぁはぁ、はい・・・」

「も、問題ない。」

「貧弱だねー。」

「うむ。」

 久々に結構な距離を走って息が上がる。ロシィとシルヴィは余裕そうだ。


「ちょっと一休みするか。」

「そ、そうですね。」

「えー。」

 息を切らせながら同意するリリィに文句を言うロシィ。


「急ぐ旅でもないし、別にいいじゃないか。」

「まぁそーだけどー。」

 言いながらそれぞれ地面に座る。


「これからどうするのだ?ユウ殿。」

「まぁ、一応決め手はいるが、皆はどこか行きたい所とかしたい事ってあるか?」

 う~んと考えながら問いかけた。


「私は、ビギワンス王国が私の扱いをどうしたのかが気になるけど、まだ一週間しかたたってないから、それほど広まってなさそうなのでもう少し後でいいし。」

「私もリリィに付いて行くだけだし。・・・家族も王都なのでリリィと寄った時で十分。」

 リリィとエリィがそれぞれ言う。

「ロシィとシルヴィは、暇潰しできればいいんだよな?」

「「そうだけど、文句ある!?」」

 夢叶の言葉に揃ってツッコミを入れてくる。



「よし、そろそろ行くぞ。しっかり戦闘準備もしていくぞー。」

「戦闘準備!?」

「え!?どこに行くの?」

 ロシィの喜びの声に対し、リリィの引く声が問う。


「え?魔物使いのところだけど?」

「「え”!?」」

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