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異世界召喚されないので、行ってみた。  作者: 手那
第1章 魔法が使われていない世界
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第20話 下種な奴で練習

「フ、フン。やはり、何かしらの弱みを握っているな貴様!」


 即答されたことに少し動揺した言いぶりだが、もの凄い言いがかりを言ってきた。


「トコウタ!私達は何も脅されてなどいない!どうしてもと言うなら私が相手になるぞ。」

 とエイリが割って入ってくれる。


「そ、そんなことより、街の被害は?大丈夫だったのか?そっちの方が先だと思うのだけど?」

 リリィナも場を収めようとしてくれる。


「被害状況は、今調べさせております。お、噂をすればなんとやらですな。こっちに来い!」

 兵を呼び寄せる。リリィナとエイリの存在に驚いている。


「報告を。」

「は、はい。多少防壁が崩されていますが、それ以外には街に大きな被害はございません。負傷者も民間人にはなく、警備兵、冒険者に負傷者が多数のみで死者はおりません。」

「御苦労。」


 報告に来た兵を下げさせる。


「あとの問題は、そこの信用ならない2人だ。殿下を渡して貰おうか。」


 ついに剣を抜き構えた。

 その瞬間、その剣は宙を舞い、地面へと突き刺さった。


「私が相手になると言ったはずだが?」

 睨みつけ、首元に剣を当てる。


「あー。あれなんかゾクゾクするんだよなー。」

 出会った当初の事を思い出し、首筋を撫でる。


「わ、わかりました。今回は引き下がります。」

 両手を上げ降参のポーズ。


「今回は?」

「い、いえ、もう二度と疑うような真似はいたしません。」

 

 エイリの睨みに、訂正する。コトウタ。

 剣を収め、コトウタに背を向け、リリィナの後ろに戻ろうとリリィナの横を通るその瞬間、コトウタは2人の首元を絞めるように捕まえた。


「悪いな、エイリ親衛隊長。おい、殿下達をお助けするぞ!」


 2人の首にしっかりと入り、力が入れらているため、コトウタの腕を掴み、意識を落とされないようにするのがやっとだ。


 コトウタ達の前に一番隊がずらりと前に出る。


 

「・・・おい。殺すぞ?人のおも・・・仲間に手を出すとはいい度胸だな。」

 

 ロシィが威厳は大事だよモードで前にでて言い放つ。夢叶も同じように足を動かしていたが、先に言われたようだ。


「小娘が何を言うか!お前達、こいつらを捕えよ!」

 

「「「ハッ!」」」


 兵達が一斉に襲いかかってくる。


「ユ~ウ~。殺してい~い~?」

 遅い来る兵士をデコピンで吹き飛ばしながら聞いてくる。


「な、何だこいつは。我々はランクA以上で編成された精鋭部隊だぞ。たった1人にこんな一方的になど!?」

 

「わ、私の言うことを聞かないからこうなる。」

 エイリが首を絞められながらではあるが、言う。


「う~ん。最終警告だ。今すぐ、2人を離さなければ皆殺しにするぞ。俺は、仲間には優しく、敵には容赦なくをモットーにしていくつもりだからな。」


「愚か者!は、早く離さないと殺されてしまうぞ!」

 エイリが説得を試みようとするが、


「な、何を馬鹿な事をはったりだ。こっちは、ランクSも10人以上いるんだぞ。こんな小娘に出来るはずがないだろう。」


 トコウタの目にはロシィの後ろで隠れて護られている少年が目に映った。そうトコウタには見えてしまったのだ。


「そっちの少年をまず、捕えよ!」

 

結果、してはならない判断を下した。


「人殺しの練習としますか。」

 

 のほほんとした態度とは裏腹に、リカバーと緊張を和らげる。


 ロシィに10人の兵を置いて、夢叶へと向かってくる。


「殿下に仇なす者は死ねーー!!」

 殺しに掛かってきた。


「捕まえるんじゃなかったのかよ!?」

 

 サッと避け、剣を持っている手を叩き落とす。カランと剣が落ち、兵は蹴り飛ばす。


「ぐあ!」

「く、この!」


 なんなく、兵達の攻撃を避け、叩き落とした剣を拾いつつ、兵達の手足を斬り裂く。


「くっくっく。やるようだな。しかし、ランクSSまでまじかのこの俺が相手してやろう。安心しろ。死んでもあの小娘は俺が可愛がってやる。」

 まさに下種な笑みで近づいてきた。


「はぁっはー!」

 

「下種が。」


 殺気を出すと下種な人がビクっと一瞬ひるむ。その隙に、足を切る。

 周囲の兵は、殺気に驚き、ただずんでいる


「ぎゃっ!」

 足を押さえ転がり、膝をついて距離を取る。


「て、てめー。」


 夢叶は近寄り、見下すように言う。

「小娘とやらを可愛がる前に俺がお前を可愛がってやろう。」

 

「舐めるな!小僧が!」

 

 再び襲いかかってくるが、片足を怪我しているため、スピードがかなり落ちている。当然、なんなく避けると、そのまま倒れてしまった。


「くそが!」

 振り向き様に剣を向けてくるが、それもかわし、その腕を切る。


「ぐあっ!?」

 痛みで剣を落としてしまう。

 剣を拾おうとするが、当然許さない。剣を足で遠くと蹴飛ばし、下種の怪我をしていない足を切る。


「良い練習だわ。お前。」


 下種な男の顔は、ゾクっと恐怖に歪んだ。


「そんな顔をしたって、下種な性格は治らないだろ?お前みたいな下種をいたぶるのには心が痛まないからな。人間を切る感触を存分に味あわせてもらおうか。」


「な、何をしている!早く、こ、こいつをどうにかしないか!」

 

 下種は必死な声を上げる。


 我に返った兵達が、下種な男を助けようと動いた時、地響きが起こった。


「地震か!?」

 結構大きな揺れに兵達が動揺する。


「お前達、その下種に加勢するというのなら覚悟はあるのだろうな?」

 そう言いながら、足を地面に叩きつけ地面を揺らす。


「な!?」

「人間にそんなことができるわけが!?」

「化物!?」


 口々に恐怖の声が上がる。


「さぁ、続きをしようか・・・」

 悪い顔をしながら近づく。


「ひっ!?く、来るな!来るなーー!!!」


 とりあえず、気絶するまで斬ったり、突いたりしてみた。だいぶ、斬る感触はなれたか・・・。さすがに、いくら下種であってもここまで残虐にするとなると心が痛むがリカバーしながら頑張った。

 その頑張っていた光景をロシィ以外、唖然と見ていた。


「さて、どうする?止めを刺してもいいか?」

 

 夢叶の声に周囲の者が我に返る。


「く、き、貴様こそ、それ以上すれば、この二人がどうなるかわかっているのか!?」


 兵が2人に剣を向ける。


「めんどいな。本当に殺すか。いつまでもあんなのに捕まえさせておくのには我慢が限界だ。」


「お?あれは・・・」

 ロシィが空に何かを見つけたようだ。


「ロシィ、何かあったのか?」

 言いながら空を見ると、そこには白いドラゴンがいた。

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