表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

killer elite

いいモノ読みたかったら金払え

 マイスリーを飲み下した途端、やわらかな眠りの予兆を感じた。

 小林一郎はベッドで横になることにした。と、シーツに目をやると、もの凄い形相でこちらをにらむ女の顔がシーツにべっとり浮き出ている。

 見覚えのない顔。小林は睨み返してやることにした。

 10分。


 いつのまにやら、小林一郎はシーツにくるまってうとうとしている。

 うとうと感から鋭角に眠りの奈落へ堕ちる。


 午前4時。窓がハトで鳴いている。いや、ハト辺で窓が鳴いている。いや、窓辺でハトが鳴いている。羽の生えたドブネズミめ。ボーボ、簿、簿、ボーー。昨夜、なぜ私の心に仏が宿ったのか。小林遅漏は「元祖・浪花屋の柿の種」を窓辺に撒いてしまったのだ。ハトが食うように。ハトがついばむように。ハトが無意味にくちばしで柿の種を攻撃してくれるように。


 もう、あの仏の時間から4時間34分が経った。マイスリーの持続時間の正確さは驚くべき事実だ。連日連夜ぴったり4時間34分の睡眠。なにがなんでも。


 

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ