表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/26

第5話 始まりの一歩

いやーもう大変でしたよ。あいつらと契約してから最北端に到達するのに5ヶ月かかったんですけどね?まさかの地図の見間違いで危険地帯行ってシルクとルキを除いた4人で山賊20人と戦ったり、治安の悪い街に行っちゃってチンピラ兵士に金せびられたからムカついてボコボコにして金巻き上げて激おこの兵士たちに追いかけ回されたり、ルキが風邪引いて薬買ったり、盗賊ボコしたり、賊に襲われていた難民助けたり、山賊ボコボコにして財宝パクったり、難民に仕方なく食料渡したり。大量の布買ったり食料買ったりいやもうあーんなことやこんなことやってやっと着きましたよ。最北端に。


雪が降ってるどころか吹雪がやばい。うん、早く入らんと死ぬぞこれ。マジで死ぬぞ。真っ白すぎて何も見えねえよ。


「…マジデここから始めるでゲスか?」

「オデ、無理だと思う。絶対苦労すると思ウ。」


妙に流暢になってきた高橋と山田が諦め顔になっている。早えよ諦めんの。いいじゃねえかよ、建物あんだから。洞窟の中とか馬車の中で交代で寝るよりいいだろ。


「お、お兄ちゃん…大丈夫かなのかな?おうちボロボロだよ?」

「ば、馬車で寝るよりは安心だよ。けどさぶい…」


防寒着を着てるがきついか…。とりあえず一番でかい家に入ろう。作戦会議…と言いたいが拡張と掃除だ。この家は…かつての村長か立場が上の者のだったのだろうか?かなり広く、馬小屋も隣に隣接してる。というわけで扉を蹴り破って入って中を確認する。やっぱり蜘蛛の巣と埃まみれだな。


「ハナ、悪いが馬たちはそこの馬小屋に。高橋、ハナと一緒に馬を。馬小屋に少し壁を作り、雪風を入れないようにして焚き火もつけてやれ。寒くて辛いと思うがたのむ。馬車を壁代わりにしてもいいから。」

「わかりました。行きましょう、高橋」

「オウ。」


ハナと高橋が馬小屋に向かう。トンカントンカンと釘を打つ音が聞こえるな。あいつらは力があるから頼りになるな。


「山田、2回を見てきてくれ。そして軽くでいいから蜘蛛の巣を払ってきてくれ。シルクとルキはここの掃除を。細かくやらなくていいからな。」

「分かったでゲス」

「分かったよ。」


俺はとりあえず地図を広げる。今は10時か…。お、薪ストーブがあるから煙突の煤を落として、薪くべて火をつけよう。


真昼間、ハナと高橋が流石にストーブの前を占領して温まり、俺は温かいスープと炒め物を作る。あー、そろそろこのライターだめだな。あと10個はあるが貴重だから大切に使わないと。


「飯できたぞ。飯と同時にこれからのことを話す。軽く議論するぞ。」


仲間たちが頷く。さて…長くなるが当面の目標を話そう。


「まず俺たちがいるのはここだ。この大陸の最北端のこの村だな。おそらくかつては500人くらいの村だったのだろうよ。」

「アア、家の数が多い。なんで廃れたのかわからない。」

「まぁそれは詮索しなくていいさ。それで、これからの予定は難民や流民を助けようと思う。」


第一段階は流民や難民を助けることだ。千里の道も一歩から。たとえば難民を助けたら家と食料を分け与える。肥料と苗も持ってきてるからな。冬場は土の開墾をして植えずに、春から育てる。高橋が狩りが得意だから食料は問題ないだろう。


「なるほど、人を助けて住まわせてくのですね?」

「ああ。そのために色々調達したんだ。」


しかし寒いな。吹雪が強いからあまり出ないほうがいいな。と思いながら外を見る。ん?


「おい、なんか影見えないか?」

「ほんとだ。5人くらいいる…3人は子供?」


家族か?あ、子供倒れたぞ!?やべえこんな吹雪の中じゃ死ぬぞおい!!


「高橋、ハナ、俺と来い!助けるぞ!」

「おう!」


扉を開けて急いで駆けつける。


「うわぁぁぁオークだー!!」

「助け…え?人間?獣人?」

「助けに来た!早くこっちに来い!」


高橋が2人の子供を、ハナが一人の子供を抱っこして家に入れる。明らかに体が冷えているからストーブに近づかせて、スープを飲ませる。


「あ、ありがとうございます!安全な場所を探そうと…王国と魔王軍の戦争に巻き込まれて…必死に逃げてきたんです。」

「わかった。まー俺たちも流れ者みたいなもんだが、とりあえずゆっくりしてってくれよ。」


子供がスープをごくごくと飲んでいる。しかし…なんでここまで来たんだ?ここら辺の人間じゃないにしても。


「なんでここに来たんだ?王国ってことはアストリスの人間だろ?」


俺たちが疑問に思い質問する。父親が地図を見ると指差して俺を見て伝えてくる。


「この村の出身なのですが、巻き込まれたんです。北部に逃げたのですが、治安の悪さゆえに仕方なく戻ろうとしても魔王軍がいますし、王国軍も助けてくれないんです。だからとにかく必死に北に…とにかく安全なところに…。だけどどこも酷くて…」

「そうか…。なぁ、俺はここの村を開拓していこうと思う。俺たちはさっき来たばっかしでな、あんたらも安心できる住処にいたいだろ?」


ならこの家族たちは第一村人にする。ふふふ…俺を含めて11人。初日から倍に増えるとは幸先いいじゃないの。俺がニヤニヤしてると山田が俺の背中を突いてくる。なんだこの野郎。


「ご主人、こんな時期に開拓できるでゲスか?」

「ああ。今日は無理でも天候が良くなったら開拓させよう。そのために寝袋を大量に用意したんだ。とりあえず今日は何もできないからゆっくりしよう。ご主人、今日はここでゆっくりしていこう。」

「わかりました。何も持ってないのに…

本当にありがとうございます!あと…私はジャックと言います。大工くらいしかできませんが、妻のフラウと共によろしくお願いします!」

「ああ、よろしく頼むよ。」

「力仕事できる人ができてよかったですね。」


ほんとだよ。大工なら心強い。それに俺が感謝したいくらいだよ。まぁとりあえず寝よう。とりあえず、同じ部屋に11人とかまじか、狭いな!?ミノムシみてえに大量の寝袋被らねえと凍えちまうよ。寝れねえよ!

しかも高橋のいびきでけえんだよ!外で馬と共に寝かすぞこのボケ!


翌日、吹雪が嘘のように快晴だ。とりあえず力仕事できるメンバーを集める。


「それじゃ高橋、お前は山田と共にどんどん木を切ってきてくれ。薪を作るからな。ジャックさんとシルクはついてきてくれ。ハナは小動物を狩ってきてくれ。フラウさんは子供たちのお世話を。あと馬たちに餌やりを。」


俺が指示を出すと2人は山に向かい、高橋が斧で木を切り、山田が運ぶ。木こりが木を切ってるようなあの音が響く。

ジャックとシルクにやってもらうのは馬小屋とこの家を完全に一体化することだ。前のような吹雪がきたら大変だからな。ほら、家の横に車のガレージがあって一体化してるような。ドア開けてすぐ車乗れるような。雨とか入ってこないあれだよあれ。しかしシャッター欲しいよなぁ。


「わかりました。これなら簡易的にできますのでお昼頃には終わりますよ。それじゃシルク君、手伝ってくれ。」

「うん、わかったよおじさん。」


シルクとジャックも作業を始める。とりあえず今は大変だが大人たちはフル稼働で動かないとな。俺は人口を増やすために村の外に出る。フル装備だから多少の賊は相手にできるぞ。

小鳥の鳴き声を聞き、冷たい風を浴びながら村の外を出る。


「だ、誰か助けてくれー!!」

「こないでー!」


お、やっぱりいたな?悲鳴が聞こえた方に急いで向かう。

おお、今度は8人か。年寄り二人、女性3名、男は3名。賊は6人だ。男達は鍬で威嚇しているが山賊は笑っている。それじゃ、やりますか。


「よっと!」


まずは後ろから狙う。背後から走って近づきて首を切る。


「あ!?」

「な、なに!?」

「遅えよ!」


2人目は盾で殴り、胴体ごとぶった斬る。賊が怯えるが関係ない。人を殺そうとしたら自分達がやられる覚悟はできてるんだよな?3人目は倒した賊の剣をぶん投げて突き刺す。弱いなこいつら。戦場帰り舐めんな!

とにかく逃したらやばいと判断した俺は15分ほどで殲滅する。いやー成長したね僕。


「あ、ありがとうございます!!」

「助かりました…」

「とりあえず近くに俺が開拓してる村がある、急いでついて来い!まだ賊がいるかも知れねえぞ!」


流石に援軍が来たらやばいからな。男2人が荷車を押して俺が案内する。

まさかさらに8人増えるとはな。こりゃ幸先いいぞ。

村人が19人になった!しかも話を聞けば2人の爺さんは農業が好きらしい。農地開拓できるのは心強いな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ