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第15話 国への道

嬉しい誤算ですよ。前回大変だと言ったけど、そんな事はいい。

各街の間に集落を作り、新たに来た難民、流民をそこに住まわせてるのだが、今や8000人を超えた。ルキが言った通り噂を聞いた難民、流民、そして言い方は悪いが亜人達がどんどん来て受け入れたからだ。

ドワーフとエルフの技術、人間の大工さんでどんどん家を建てているし、オークとゴブリンは兵士にし、獣人は狩や漁で生計をたて、経済を発展させている。レグノとアルビの街も修復させて前のスラムとは違い、綺麗な街になり人口も1000を超えている。さらに傘下になりたいと各村や小さいスラムから使者が送られてきて、それを受け入れている。


「いやーどんどん受け入れてくからこの村がだいぶ発展して街になったなぁ。行商人もバンバン来てるな。」

「ああ、オデが聞いた話だがご主人が最初に糸を売りに行ったあの街…グリムフォードも傘下になろうとしてるらしい。」

「マジか高橋!?」


それは驚くべき情報だ。あの街は北部の中でも数少ない発展した街だ。治安も良く、経済もしっかりしている。そこが傘下になりたいだと?


「ああ。発展の規模の速さに驚いて、糸や油などの交易品を知っているから手を組んだほうがいいと思っているらしい。」

「ほうほう、使者が来たら受け入れよう。」


こいつは凄い。マルクスと話しておこう。俺の野望が実現するな。だが国になったらある事を長達には伝えなければならないが。


「ヒロナカ様、いい話だけではありません。私達に対抗している所もあります。小さな村や街が手を組み、抵抗しようとしてるとか。」

「そこが問題でゲスよ。戦争になったら…相手が段々と同盟を結んで、連合国家になって包囲されたら…」

「だよなぁ。こっちはそんな気がなくても周辺はわからないからな。流民や難民を受け入れ始めたら不味いな…」


三国志の反董卓連合や戦国時代の信長包囲網みたいな出来事が起きたら笑えない。歴史上小国が大国に対抗するには敵対してる大国に助けを乞うか、小国同士で連合を組むことだ。その場合は不和をつけばどうにかなるが、それなりに力のある国同士が手を組み始めたら完全に防衛戦主体になる。アストリスどころではなくなるだろう。


「その点に関しては心配ないだろう。我々みたいにオークやゴブリンを受け入れるところはない。各種族の連合を最初から名目にしているのといきなり受け入れるのはまったく違うからな。」

「ああ。俺たちの目的は統一であり侵略ではない。だが戦争になったらその時さ。」


椅子に座りながらタバコを吸う。煙が舞い上がり、ルキが煙を払うように手を振り、シルクが窓を開けて換気する。後で喫煙所作るかな。パイプタバコを愛用してる人もいるし。オークなんか葉巻吸ってんぞ。


「今の村と町の数は?」

「村が30程、町がここを合わせて6つです。さらに傘下になりたいと使者を送ってきた町が3箇所ほどありますね。」

「ドワーフやエルフ、獣人の難民は多くの同胞がいる南部に向かうため、アストリスを抜けるよりこちらに来る方を選んでます。大陸北部の魔王軍との国境付近では連合国家を作っていると言う報告が。同じ種族同士でスラムや集落が組み始めているそうです。」

「多分近いうちに滅ぼされるな。魔王軍とアストリスは強大だ。何も起きない事を願いたいが魔王軍が本腰入れたら蹂躙される。」

「あと、この前奴隷を解放した人から報告を受けたのですが、今アストリスは大陸南部でヒロナカ様を探しているようです。」


やっぱりか、俺の街にきやがったら蜘蛛達に任せて捕まえてもらおう。尋問してくれるわ!


「先ほどの連合だが、経済発展や町の改善の話しが広まっている事を考えると我々と組みたいという村や町が多いはずから不安になる必要はないだろう、とはいえ連合を組み始めたところには警戒するには越した事はないがな。」

「だが北部は群雄割拠の時代が来るぞ。村や町同士の小競り合いではない。国と国の戦争が起こる。」

「ええ。今のうちに領土は大きくしたほうがよろしいかと。」


群雄割拠の時代が来る事は間違いない。村同士の抗争から、どんどん大きくなり町になり、国になる。小競り合いでは済まない。北部全土が戦場になる。領土を増やさねばならないが軍事侵攻をするには大義名分が必要だ。


「侵攻してくれれば反撃できるし、宣戦布告をされればやりあえるがなぁ。とりあえず今は軍事力の増強だな。」

「片っ端から攻め落とすのは?」

「補給線の問題が出る。それに、急な領地拡大は戦線維持が出来ないし占領地からの造反が出る。」


過去の歴史上侵略しまくって領土を広げた結果兵站の崩壊、レジスタンスによる反乱、連合を組まれ敗北した国は多い。さてどうすればいいか。国家設立のためとはいえ、理念を守るべきでもあるが現実問題、理念を守っていては何も出来ないのも事実。全員が悩む。

その時、1人の兵士が慌てて入ってきた。


「お、親分、大変ですぜ!な、難民なんですが…だ、ダークエルフの難民1000人がきました!!」

「………は?」


ダークエルフの難民?いきなり何があった?


「何故ダークエルフたちが…?」

「クレアナ、詮索は後にしろ。行くぞ。」


議論を中止して外に出る。

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