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第93話 幻影地獄長との戦い その2

「うおおおおおおおおお!!!」

「うおああああああああああ!!」



鬼獄長と肉浩の拳がぶつかり合い凄まじい衝撃波を生み出す。力は完全に互角、拮抗していた。



「このオイラと力で張り合うなんて、貴様本当に人間かオニ?」

「人間だよ!オイラが人間に見えないか?」



肉浩は鬼獄長に蹴りを入れて状況を脱する。



「足蹴りも大した威力だオニ。鬼獄長であるオイラに人間の力でダメージを与える事自体、あり得ない事だオニ。」



「………何がゆいたいんだ?」



ピン


ゴッ



「いてっ」

鬼獄長は小さな石を拾い肉浩に向けて指で弾いて飛ばした。石は肉浩の額に命中し血を流す。



「今の投石だって普通の人間ならば頭蓋骨を貫通する威力があるオニ。その程度で済んでいること自体、おかしな話なんだオニ。」



「そしてその消耗具合、死者は怨力を使わない限り決して消耗することはないオニ。つまり。」



「貴様のその異常なパワーとタフさは怨力由来だとゆうことだオニ!しかし、怨力は一人一つしかない筈だオニ。この長い地獄の歴史を見ても怨力を二つ以上有するなど前例がないオニ!」



「貴様の怨力は触れた物を捻じ曲げる。そう閻魔様から聞いてるオニ。さあ答えろオニ。貴様何故怨力を二つも使えるオニか?」



「……………」

鬼獄長の話をここまで聞いて肉浩自身初めて自分の力に疑問を持った。

今までの戦いもそうだった。地面にクレーターを作ったり辺り一帯を更地に変えるような攻撃を喰らって何故自分は生きているのか。もう死んでるけど。

勿論怨力は使った覚えはない。ない筈だがこの消耗具合、怨力を使った時と同じであることに今初めて気付いた。



暫く考え込んでいると



「なるほど、だんまりオニか。まぁそう簡単に自分の手の内を明かす奴はいないオニな。」

鬼獄長は肉浩に一瞬で距離を詰め殴り掛かる。体の痺れが取れたのか、さっきよりもスピードが上がっており肉浩は反応しきれずそのまま殴り飛ばされた。



「ぶげっ」

物凄い威力で20m程吹っ飛ばされた。



「まだまだ、この程度で終わると思うなオニ!」

鬼獄長は一瞬で距離を詰め引導を渡そうと拳を振り下ろした。すると



「キィィィィィィェェェェェェェェェェェェェ」

「ぐわあっ」

森田の音波の攻撃により思わず膝を付く鬼獄長。

頭がガンガンしその場に蹲る。その隙を逃さなかった。



肉浩は鬼獄長に拳打を叩き込む。しかし鬼獄長は咄嗟に後ろにバク転し攻撃を回避した。



「お〜痛え、頭がガンガンするオニ。」

鬼獄長は周囲を見渡す。下鬼達は全員やられてしまったようだ。

下鬼達との戦いを終えた脱出メンバー。鬼獄長を倒せば勝利という状況だった。



「とうとうオイラ一人になってしまったオニか……」

助っ人に呼んだ轍は倒され、かき集めた下鬼達も全滅した。

脱出メンバーの想像を越える圧倒的な強さを見せつけられてなお、鬼獄長は絶望していなかった。



「たとえ勝てなくても……鬼獄長の誇りと威信にかけて、最後まで諦めるわけにはいかないんだオニ!さあ掛かってこい脱獄囚共!この幻影地獄長が相手をしてやるオニ!」

孤軍になろうとも目に光が消えておらず、最期まで戦い抜く決意が見て取れる。



脱出メンバーと鬼獄長の戦いが幕を開けた。

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