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第71話 灼熱地獄

灼熱地獄に辿り着いた脱出メンバーはその気温に音を上げていた。

先程まで居た極限地獄とは正反対で今度は暑い。

まるでサウナの中にいるようであった。



あまりの暑さに脱出メンバーは身動きが取れない。そんなメンバーの様子を見兼ねた藤彦が



「ほいっ、ほいっ、ほいっ」

藤彦が氷の塊を作って脱出メンバー皆に渡した。



「うおっ、冷たっ」

藤彦の造り出した氷は冷気を放っており触っているとあれだけ暑かった体が冷えてくる。



「この地獄の暑さは危ないからな。某の作った氷を持っててくれ。かなりの時間溶けないし身体の熱を奪って放出してくれる特別な氷だ。」



藤彦の作った氷を持って先へ進む脱出メンバー。走らず徒歩で歩いて進む。

本当なら急いでいるので走って一刻も早く灼熱地獄を脱出したいが走ればその分体温が上がる。既に死んだ身である脱出メンバーは汗もかけないので激しく動けばそれだけ体温が上がり藤彦の氷でも熱の放出が間に合わなくなる。



「にしても、ゆっくりしか歩けないとはキツイな。」



「無限地獄程道はデコボコしてないし車で行きましょうよ世助さん。」

車で進むことを提案する肉浩。しかし



「この暑さだぞ。車なんか使おうもんならオーバーヒートするわ。」



「そんなこと考えんでも分かるやろ。あれか?自分暑さで頭やられたか?藤彦さんこいつにもう一個氷やったってや。」



「はいはい。二人共あんまりからかわないの。」

藤彦が皆を宥める。しかしここで肉浩が閃いた。



「車が駄目なら自転車はどうだ世助さん。自転車なら暑くてもいけんじゃないの?」



「自転車……確かにいけるかも……」

世助は早速自転車を作り出した。タイヤやサドルなど熱に弱そうな部分は熱に強い素材で作る。



「おっ、これはいけそう。いやいける。」

試し乗りで進めそうなことを確認した世助は早速全員分の自転車を作り出した。



「よっしゃ、これならはよ出口つくわ。」

「チャリなんて何年ぶりだ?」

「これなら歩くよりよっぽど速く進めるな。」

脱出メンバーの六人が自転車に満足している中、一人だけ顔を顰めていた。



ガシャーン



「これ、どうやって乗るんだ……?」

藤彦が自転車を乗りこなせずに転んでいた。

それも当然、藤彦が生きていた時代は自転車など無かった。初めて乗る自転車を乗りこなせないのは当然の事であった。



とはゆえこのまま藤彦を一人置いてゆくわけにもゆかず後ろに載せて走ろうかとも考えていたその時、肉松の頭に電流が走りよいアイデアを思いついた。



「そうだ!三輪車なら行けるんじゃないか?」

肉松の助言を受け世助は早速三輪車を作り出した。藤彦は無事に乗りこなすことができた。



脱出メンバーは灼熱地獄を自転車で進む。

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