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第65話 極限地獄帳との戦い その5

鬼獄長との最後の戦闘が始まった。

鬼獄長は先手必勝とゆわんばかりに棍棒を握りしめ



ダッ



地面を全力で蹴り一気に脱獄囚との距離を詰める。

真っ先に標的にされたのは藤彦だった。



「!しまっ」

「ぬうぅぅん!!」



ゴッ



鬼獄長が藤彦に向かって棍棒で殴りかかった。藤彦は一瞬で即興の氷の鎧を作り出して防御した。



ヒュゥゥゥゥゥゥゥン



ドカアアアアアアアン



当然全ての衝撃を防げず攻撃を受けた藤彦は遠くまで吹っ飛ばされる。



藤彦がふっ飛ばされた事により脱出メンバーは警戒を強める。



(今回はえらく攻撃的だな。確かにここで敗ければオイラ達はこの極限地獄を脱出する。鬼獄長にとってはもう後がないとゆう事か……)



肉浩は考え事をしつつもその視線は鬼獄長から決して離さずにいた。



「さて、次はどいつを片付けようかオニ?」

鬼獄長は脱獄囚一人一人を順番に見ていく。脱出メンバーは鬼獄長と距離をとっていつ来てもいいように構える。

脱出メンバーに緊張が走る。



「決めたオニ!こいつだオニ!!」

そう言うと鬼獄長は明後日の方向に向かって走り出した。

鬼獄長の予想外の行動に脱出メンバーは一瞬呆気に取られるが、直ぐに鬼獄長の行動の意味を理解した。



「鬼獄長が走ってった方向、藤彦さんが吹っ飛ばされた所じゃねぇか!!」

鬼獄長は藤彦に確実に止めを刺すために走っていったのだ。それに気づいた脱出メンバーは鬼獄長を追うが鬼獄長の走る速さに追いつけない。



(まずいぞ、このままだと藤彦さんがやられる!!)



脱出メンバーのリーダー的存在の藤彦を失えばこの曲者揃いの脱出メンバーを纏める主柱が居なくなってしまう。それだけは何としても避けねばならない。



鬼獄長は藤彦の所に到着し棍棒を振り上げる、直撃すれば藤彦の命はない。元々無いけど。



「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」

マイコーが怨力を発動し藤彦の元へ瞬間移動する。日本刀で棍棒を切り落とした。



「貴様、またオイラの邪魔をしやがってオニ!」

鬼獄長は拳を振り下ろした。マイコーは日本刀で防御する。



カチカチカチ



刀と鬼獄長の腕がぶつかり音がなる。

刀は鬼獄長の手首の肉を少し切り骨で止まった。



「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」

(なんて硬い骨だ。これ以上刺さらない。)

マイコーは何とか鬼獄長の腕を押し返し刀に目をやると骨に当たった部分が欠けて刃こぼれしていた。



(鬼の腕はこんなにも硬いのか……)



「二人共、大丈夫か!?」

他の脱出メンバーがやって来た。藤彦の容態を確認する。



「良かった。肋が折れてるけど辛うじて生きている。いやもう死んでるけど。」

世助は藤彦を安全な場所まで運ぶ。



「喰らえ!」

海澤は炎の球を作り出し鬼獄長に向かって放つ。

鬼獄長は最低限の動きで躱す。



「おっと危ないオニ。熱いのは勘弁オニよ。」



「ならこれならどうかな?」

海澤は炎の球を連発する。鬼獄長は一つ一つしっかり躱していくが、躱した炎の球が辺りに着弾し煙を巻き上げ鬼獄長の視界が奪われてゆく。



「くそ、あたり一面煙で何も見えんオニ!」

煙の中から脱出する鬼獄長。脱出した先に居たのは肉浩だった。

肉浩は鬼獄長に右ストレートをお見舞いする。



「うぉっ危ねオニ!」

鬼獄長は咄嗟に身体を反らして躱した。大きく仰け反り鬼獄長に隙が生まれる。その隙を肉浩は見逃さなかった。



「今だ!」

「ウオオオオオオオオオオオオ」

森田が音波で鬼獄長を攻撃する。鬼獄長は躱しきれずにモロに喰らった。



「ぐわあっ」

そのまま地面に背をつけ倒れた。かなり効いたようだ。



肉浩は倒れた鬼獄長に止めを刺そうと鬼獄長にパンチを繰り出した。

しかし鬼獄長は肉浩のパンチを受け止めた。



「ハァ……ハァ……くそう、頭がガンガンするオニ。」

鬼獄長はそのまま肉浩の体を掴んで力いっぱいに放り投げた。



ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォン



肉浩はかなり遠くまで吹っ飛ばされた。



「肉浩ォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!」

脱出メンバーは戦慄した。凄まじい執念で追い詰めてくる鬼獄長に脱出メンバーはだんだん消耗してゆく。



「さて、次は誰がかかって来るオニか?」

鬼獄長は不敵な笑みを浮かべた。

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