第61話 極限地獄長との戦い その4
鬼獄長は走ってマイコーに接近する。マイコーは怨力を使い鬼獄長との距離を詰める。
「バカめオニ!同じ手に引っかかるとでも思ったかオニ!」
鬼獄長はまい怨力を使ったタイミングを見計らい正面に向かって棍棒を振り下ろした。
しかし手応えはなかった。正面にいるはずのマイコーの姿が無かった。一体何処へ行ったのか。辺りを探そうとすると突然左足に鋭い痛みが走る。
「ぐわあっ」
鬼獄長は左足を見ると切り傷が付いていた。近くに探していたマイコーもそこにいた。
「貴様!いつの間にそこにいるオニ!?」
鬼獄長は驚いていた。体についた雪に瞬間移動するかと思っていたのに全く見当違いの所に飛んでいた。
「敵に手の内教えると思っているのか?」
「チッ……厄介な奴オニ。」
鬼獄長は視線を落とすと雪の中にキラリと光る何かが目に入った。凝視してよく見てみるとそれはコインだった。
(成る程、投げた雪玉はカモフラージュオニか。)
雪玉を投げたとき此方に分からないようコインを投げていた。そして怨力で体に付いた雪に瞬間移動すると見せかけて足元に投げたコインに瞬間移動する。この作戦で鬼獄長は足に浅くない切り傷を負った。
(しかしさっきと違ってまだ戦闘は続行可能オニ。奴も同じ手が通用するとは思ってない筈だオニ。今がチャンスだオニ。このまま畳み掛けるオニ!)
鬼獄長がマイコーに向かって走り出した。鬼獄長の拳がマイコーを襲う。
シュッ
マイコーの姿が消えた。鬼獄長は直ぐに怨力で姿を消したと理解した。鬼獄長は後ろを振り向く。
「そっちかオニ。今度は逃さないオニよ。」
マイコーに向かって走り出す。またしても消えるマイコー。鬼獄長はマイコーの怨力に振り回される。
よく見るとあたり一面コインがバラ撒かれていた。
「くそ!逃げてばかりだとオイラは倒せないオニよ。」
消えたり現れたりするマイコーに翻弄されていると突然後ろから強い衝撃が鬼獄長を襲った。
「ぐわぁっ」
何事かと後ろを振り向くと肉浩が鬼獄長の背中にパンチをお見舞いしていた。
「後ろがガラ空きだせ?鬼獄長さんよ。」
「し……しまったオニ……」
そのまま肉浩は鬼獄長を殴り飛ばした。飛んでいった先にマイコーが居た。
マイコーは抜刀し飛んできた鬼獄長を攻撃した。
ブシュゥゥゥゥゥ
包帯の巻いてある首に攻撃が命中する。
塞がりかけていた首の傷がまた開く。これには鬼獄長もひとたまりもない。
「ぐわああああああああああ」
鬼獄長は首を抑えて倒れ込んだ。




