第57話 極限地獄長との戦い その2
「お?なんだオニ?次はお前が戦うオニか?」
マイコーが皆より一歩前に出る。マイコーの左手にはとある武器が握られていた。
「マイコー……それ……日本刀か……?」
朦朧とする意識の中肉浩が問いかける。マイコーは肉浩の方を向き無言で頷いた。
「オイラの作り出した武器の中に混ざっていたのか。」
銃火器をメインに作り出していた世助だったが慌てて作り出したから色々余計な物も混ざっていた。その中に日本刀が混ざっていたのだろう。
「フン、そんな武器でオイラを倒せると思っていたオニか?」
鬼獄長は雪玉を作ってマイコーに向かって投げた。マイコーは日本刀で飛んできた雪玉を斬る。
お返しと言わんばかりにマイコーは雪玉を作って鬼獄長に向かって投げた。
「何だオニ?雪合戦でもしようってのかオニ?」
雪玉は鬼獄長に命中したがダメージにはなっていない。
「悪いオニが、お遊びに付き合っている暇は無いオニ。来ないならオイラから行くオニよ!!」
鬼獄長はマイコーに向かって走り出した。
マイコーは怨力を使った。さっき鬼獄長に向かって投げた雪玉の雪が鬼獄長の体に残っていた。その雪に自分を瞬間移動させ鬼獄長との距離を一瞬で詰める。
「なっ、しまったオニ!」
ザシュッ
マイコーは鬼獄長に斬りかかった。紙一重で鬼獄長は上体を反らしたが
ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
躱し切れずに首に浅くない切り傷がつき血が大量に吹き出した。流石の鬼獄長もこれにはひとたまりもない。
「く…くそっ、やりやがったなオニ!!」
鬼獄長は首を抑えているが血は止まりそうもない。このままだとマズイと判断した鬼獄長は脱出メンバーの前から姿を消した。
「鬼獄長が逃げたぞ。追うか?」
「放っておけ。それより負傷者の手当を。」
藤彦の指示を受け海澤と肉浩の治療を行う。暫くすると海澤と肉浩が回復したので脱出メンバーは出口に向かって歩みを進めた。




