第56話 極限地獄長との戦い
鬼獄長は脱出メンバーに向かって走って接近してきた。
海澤が怨力で鬼獄長を燃やした。
「きっとここの地獄の鬼は熱いのに弱い筈だ。」
鬼獄長はこの寒い地獄に居るというのに上は何も着ておらず、下も生地の薄そうな腰巻きを巻いているだけだった。種族的に寒さに強いのだと海澤は考えその逆の高い温度に弱いと思い炎で焼いてみた。
「うおあおおぉぉ!あちっ!あちちちちち!ああああああああああああ」
海澤の予想通り炎は効果抜群で鬼獄長はあまりの熱さに悶絶し転げ回る。
「くそぅ、あちちちちちちち」
鬼獄長は堪らず近くの雪に飛び込んだ。雪が鬼獄長の体を包み込み炎を消火した。
「うぉぉ酷い目にあったオニ。しかし、こうでなくては戦いがつまらないオニ。今度はこっちが攻撃する番だオニ!」
鬼獄長は雪を集めて雪玉を作って海澤に向かって投げた。咄嗟のことで反応しきれず雪玉をモロに喰らう。
「どわあっ」
雪玉とはいえ鬼獄長のパワーで投げられた雪玉は弾丸のような速度で飛んでいき海澤の頭に直撃、海澤は倒れ込んだ。
「海澤!しっかりしろ!」
海澤がやられたことにより脱出メンバーに緊張が走る。次にやられるのは自分かも知れないという恐怖で支配されていた。
「まずは一人、厄介な炎使いを倒したオニ。さぁ次は誰がかかって来るオニか?」
「…………………」
マイコーは世助の作り出した武器を漁っていた。ライフル、バズーカ、ランチャーなど色々あるがどれもピンと来る武器が無かった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお」
武器を漁っているマイコーの横で雄叫びを上げ鬼獄長に突っ込んでいく肉浩。
「待て!肉浩早まるな!」
藤彦の制止も聞かずに鬼獄長に突っ込んでいく肉浩。
「威勢がいいのがいるオニなぁ。どれ?少しは楽しませてくれるんだろうなオニ?」
肉浩は鬼獄長に殴りかかった。しかし
「動きが単調だオニ!」
肉浩の攻撃を躱してカウンターを叩き込む。
「うああああああああああああああ」
カウンターを喰らい吹っ飛ばされる肉浩。辛うじて意識がある。
「くらえぇぇぇぇぇ!!」
「ウオオオオオオオオオオオ」
藤彦と森田が氷と音波で攻撃する。しかし
「ハァッ!」
喝で二人の攻撃をかき消した。鬼獄長の強さに脱出メンバーは一気に劣勢に立たされる。
「どうしたオニ?もう終わりかオニ?もうちょっと楽しませてくれよオニ。」
脱出メンバーが各々どうすれば倒せるか考えていた所でマイコーが皆の前に立った。




