第53話 閻魔の苦悩 その3
鬼獄長を倒し緊張が解けた肉浩とマイコーはその場にへたり込んだ。
「マイコー、ナイスだったぜ。」
肉浩がマイコーに称賛を送る。マイコーが居なければ鬼獄長を倒せなかった。
「ありがとう。でも君が鬼獄長を倒したのは君だ。オイラは君が鬼獄長を倒す手伝いをしただけだ。」
マイコーは謙遜しあくまで倒す手伝いをしただけと言い張る。
「いや、二人共よくやってくれた。」
二人の元に藤彦達が来た。鬼獄長をやっつけた二人を労う。
「鬼獄長を倒した肉浩もそうだがあの時怨力で肉浩を運んだのは間違い無くマイコー、君だ。二人が居たから鬼獄長をやっつけることが出来た。二人共、ありがとう。良くやってくれたよ。」
「さて、今回は負傷者はいないからな。早く次の地獄へ進むぞ。」
脱出メンバー一行は次なる地獄を目指して進み始めた。
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一方その頃、審判の間では
仕事が一段落ついたのか閻魔は机に突っ伏していた。
ウーウーウーウー
緊急事態を知らせるサイレンが鳴り響く
せっかく気持ちよくウトウトしてた所を台無しにされ苛立ちながらもモニターの画面を見る。
漆黒地獄はその暗さ故、カメラには何も映らないので漆黒地獄には監視カメラは取り付けていない。
なのでその次の極限地獄の門に取り付けられた監視カメラの映像を見る。
(脱獄囚七名、全員極限地獄に入ってきたか。)
閻魔は無線機を取り出し操作した。
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プルルルルル
プルルルルルル
プルルルルルルル
ガチャリ
「はいもしもし、此方極限地獄長ですオニ。」
『もしもし、此方閻魔だ。』
閻魔からの通信に驚きつつも冷静に対応する鬼獄長。
「え、閻魔様ですかオニ!?本日は一体どういったご用件ですかオニ?」
『無限地獄から七名脱獄囚が出た。三人の鬼獄長を倒し今極限地獄に向かっている。』
閻魔は簡潔に要件を伝える。閻魔からの連絡を聞いた鬼獄長は驚きを隠せない。
「な、何ですってオニ!?それは大変な事ですオニよ!!」
脱獄囚が出たと知り驚愕する鬼獄長。そんな鬼獄長をよそに閻魔は話を続ける。
『極限地獄長、君が脱獄囚を捕えてくれ。頼んだぞ。』
ガチャリ
「あっ、ちょっ閻魔様!?」
ツーツーツー
通信は切れた。
「脱獄囚オニか………大変なことだがそれはそれとして楽しくなってきたオニ!!」
脱獄囚が出たことに興奮し気分が上がる鬼獄長。
「丁度囚人の拷問に飽きてきたところオニ。オイラが全員捕まえてやるオニよ!!」
鬼獄長はウキウキしながら獄長室を後にした。




