第40話 深淵地獄長との戦い その2
肉浩と鬼獄長が睨み合う。
両者共に満身創痍。次の一撃が勝負を決める。
睨み合った時間はわずか数秒。しかし二人にとってはその数秒がとても長い。永遠とも思える程の時間だった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「ぬおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
両者同時に仕掛けた。鬼獄長は全力の蹴りを肉浩に御見舞いする。
肉浩は頭突きをお見舞いするためジャンプで高く跳び上がった。
跳び上がったお陰で運良く鬼獄長の蹴りを回避しそのまま鬼獄長に頭突きをお見舞する。
ドゴッ
「ぐおああああああああああああああああ」
唯の頭突きであったが、肉浩の石頭による渾身の頭突きは満身創痍の鬼獄長が耐えきれる筈もなく鬼獄長は悲鳴を上げてそのまま倒れた。
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その頃下鬼達は肉浩が仲間に引き入れた下鬼を全てやっつけた。後は脱獄囚に止めを刺すだけだった。
「やれやれ、ようやく終わったオニ。」
「早く脱獄囚に止めを刺すオニ。」
下鬼が動けない脱出メンバーに止めを刺そうとした瞬間。
「ご……獄長が……やられたオニ……」
肉浩と鬼獄長の戦いを見ていた下鬼が決着を見届けそう言い放った。
その言葉を聞いた他の下鬼は鬼獄長に視線を向ける。
「獄長が倒れているオニ!」
「バカな、獄長がやられたオニか!?」
「あの人間、何者なんだオニ?」
肉浩は鬼達がいる方向に視線を向ける。鬼達は肉浩の威圧感に当てられ震え上がっていた。
その上鬼獄長がやられたことで完全に取り乱し、最早囚人捕獲どころではなくなっていた。
「に、逃げるオニ〜」
一人の鬼が逃げ出した。すると他の鬼達もつられて逃げ出す。あっという間に鬼はいなくなった。
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「……………」
鬼がいなくなった戦場にポツンと佇む肉浩。
目の前には気絶した鬼獄長が倒れている。
深淵地獄での戦いが終わった事を意味していた。
当然肉浩も鬼獄長との死闘を繰り広げ満身創痍となっていた。
満身創痍であった肉浩もそのまま意識を手放した。
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肉浩が倒れ込んで暫く時間が経った。
他のメンバーは既に意識を取り戻していた。
肉浩もすっかり回復し意識を取り戻した。
「肉浩、目を覚ましたか。」
脱出メンバー皆が肉浩が起きるのを待ってくれていた。
「厳しい戦い、でしたね。」
正直今回ばかりは皆が倒れて肉浩も駄目かと思ったが苦しい戦いを乗り越え鬼獄長を倒すに至った。
「鬼獄長との戦いはお前に任せっぱなしだったな。ありがとう肉浩、お前のお陰で鬼獄長を倒しこの深淵地獄を突破できた。」
「よして下さいよ照れくさい。それにオイラ一人の功績じゃないでしょう?」
この戦いで鬼獄長を打ち倒し最も活躍したのは肉浩であるが、当然他の皆も自分に出来る事を最大限やり切った。
その結果が今回の勝利を齎したのだ。
「そうだな、よし!肉浩も目を覚ましたことだし次の地獄にゆくとするか!」
この深淵地獄も辛く苦しい戦いであったが次なる地獄では一体どんな地獄が待ち構えているのだろうか。
脱出メンバーは次なる地獄へと足を踏み入れた。




