第36話 深淵地獄の決戦 その5
鬼獄長の攻撃が三人に向かう瞬間、肉浩は満身創痍ながらも立ち上がり鬼獄長を殴り飛ばした。
ドゴォォォォォォォ
その力は頭に打撃を喰らい瀕死寸前の人間が出せる力を凌駕しており、頑丈な鬼獄長をたった一発のパンチでブッ飛ばした。
「ぐおああああああああああああ」
ブッ飛ばされ一瞬何が起きたのか分からずに動揺する鬼獄長。
「獄長!」
「獄長がブッ飛ばされたオニ!」
「あの人間、なんて力してんだオニ!」
例え万全の状態であっても鬼獄長程の巨漢をパンチ一発でブッ飛ばす事自体人間業を越えている。
藤彦がゆっていた窮地に追い込まれたことによる怨力の成長であった。
「くそっ、お前達何してるオニ!動けない囚人共に引導を渡せオニ!」
そうゆうと鬼獄長は肉浩の前に立ちはだかった。
「下鬼達が止めを刺す邪魔はさせないオニよ。」
鬼獄長は肉浩に棍棒を振り下ろした。棍棒は肉浩に直撃する。
バキィィィィィィィィィィン
肉浩に当たった瞬間、棍棒が真っ二つに折れた。
「バカな!?こいつの頭蓋骨は鋼で出来てるオニか?」
以前は棍棒でも捻じ曲げてへし折るには数秒の時間が必要だったが頭に棍棒が当たった瞬間へし折り衝撃を0にして攻撃を防いだ。
鬼獄長が動揺した一瞬の隙を付き砕達を始末しようとした下鬼の元へ向かう。
「………いつの間に移動したオニか?」
鬼獄長が気付いた時には既に砕達の元に到着していた。
「わざわざオイラ達に殺されに来たオニか?」
「……………」
下鬼は後ろから攻撃する。拳を振り下ろすとそこに肉浩は居なかった。
「なっ、あいつどこに行ったオニか?」
肉浩は今度は藤彦の元へ向かっていた。
藤彦達に群がる下鬼達を殴り飛ばす。
「今度はあっちのお仲間の所へ行ったオニ。こっちにいるお仲間は見捨てるつもりなのかオニ?」
「ならば丁度いいオニ。こっちにいるお仲間に引導を渡してやろうぜオニ?」
「それは名案オニな。ならば早速やるオニ。」
そう言うと下鬼は砕に向かって拳を振り下ろした。その瞬間
ドゴォッ
横にいた下鬼が止めを刺そうとした下鬼を殴り飛ばしていた。




