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第34話 深淵地獄の決戦 その3

「いいなお前達。オレが合図したら……頼むぞ。」

鬼達に取り囲まれ絶体絶命のピンチに砕は作戦を思い付き肉浩達に伝える。



「分かった。ならオイラは藤彦さんを連れていく。」

そう言うと肉浩は藤彦を背負い

マイコーは森田を背負い

世助は海澤を背負った。



「掛れええええええええええ!!!」

「「「オオオオオオオオオオオ!!!」」」

鬼獄長の号令で下鬼達が一気に脱出メンバーに襲いかかる。



「今だ!!!」

そう叫ぶと砕は怨力を発動した。

砕の叫び声を合図に脱出メンバーが目を瞑り手で目を覆った。



「うおわあああああああああああ眩しいオニ」

突然の強い光を見た鬼達は皆目を押さえて悶絶していた。



「よし今だ皆!向こう岸まで走れ!」

目を押さえて動けない鬼をかき分け走る。



「ま、待てオニ!くそ、逃してたまるかオニ!」

鬼獄長は目を押さえながら声の方向へ走るも氷の床に足を取られ滑って転ぶ。



「よし、なんとか氷の床を抜けたぞ。」

脱出メンバーが全員向こう岸までたどり着いた途端、氷の床が限界を迎え粉々に砕け散った。



「うおお危ない所だった。あと少しでも辿り着くのが遅かったら今頃奈落の底だったぜ。」

肉浩が冷や汗をかきながら氷の足場のあった場所に視線を向ける。すると穴から落ちていった鬼達が飛んで浮かび上がってきた。



「深淵地獄の穴に突き落とした位で勝ったつもりオニか?」

鬼獄長の登場で脱出メンバーに緊張が走る中、藤彦が意識を取り戻した。



「み……皆大丈夫か?」



「藤彦さん。目を覚ましたのですか?」



「辛うじて意識を取り戻しただけや。まだ戦える程回復してへんから休ましとき。」

砕の言葉を受け戦いに巻き込まれない所へ運ぶ。運び終えみんなの元に戻ろうとすると藤彦が静止する。



「待て肉浩。」



「どうしたんですか藤彦さん。まさか自分も連れてゆけってゆうんじゃないでしょうね?まだ安静にしてなきゃ駄目ですよ。」



「いや、今の某が行ったところで足手まといになるだけだ。一つ、ゆっておきたいことがあるんだ。」



「ゆっておきたいこと?なんですか?」



「某達が頑張って戦ったが半分も減っていない。この状況は最悪だ。このままでは全滅するのは時間の問題だ。」

藤彦は厳しい現実を突きつける。その言葉を受け肉浩は顔を顰める。



「分かってますよそんな事。でもこんな所で諦める訳にはゆかないじゃないですか。後はオイラ達に任せて今は休んでて下さいよ。」

例え全滅すると分かりきっていても、そこに勝率が1%でも残ってる限り諦めずに挑み続ける。

無限地獄に囚われているみんなのためにも諦める訳にはゆかなかった。



「しかしこれはチャンスでもある。怨力はこういった極限状態で飛躍的に成長する。」



「怨力が………成長する?」



「成長を意識して戦ってみろ。怨力が成長すれば出来ることが増えたり怨力のパワーが上がったりするんだ。怨力を成長させなくてはこの戦い、絶対に勝てない。」



「話は以上だ。皆を……頼む。」

肉浩はみんなの元へ向かった。

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