第33話 深淵地獄の決戦 その2
「やばいで。鬼獄長がこっちに来よる。」
下鬼の軍勢だけでもキツイのに鬼獄長まで出てこられるともうどうしようもない。
まだまだ下鬼も残っているのに鬼獄長が本格的に動き出した。
これ以上ない絶望である。
しかしこんな所で折れる訳にはゆかなかった。
世助はバズーカを創り出し鬼獄長目掛けてぶっ放した。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォン
見事に鬼獄長に命中、鬼獄長は墜落した。
当然この程度の攻撃でくたばる程鬼獄長は甘くない。
「痛ぇ〜よくもやってくれたなオニ。もう謝っても許さないオニよ!!」
鬼獄長は棍棒を思い切り振り下ろした。
砕は軽く避ける。すると足場の氷に直撃し氷に罅が入る。
「ちょこまかと小賢しいオニ!さっさとやられるオニ!」
鬼獄長は棍棒を振り回して攻撃する。
単調な攻撃なので簡単に躱せるが躱した攻撃が氷の足場をどんどん破壊していく。
(これはあかんな……藤彦さんは暫く動けへんし、このままやと足場が破壊されて全員奈落の底やで……)
そうこうしていると脱出メンバーは鬼達に囲まれた。
肉浩達も応戦するが鬼は一向に減らない。
(この状況はあかんわ。なんとかせな……)
砕はこの状況の打開策を考えていた。
足場の氷は鬼達が暴れ回ったせいでもう長くは持たない。
なんとか全員で向こう岸へ行かなくてはならないが既に鬼達に囲まれている。
状況は絶望的だった。
(どないして向こう岸行くか………せや!)
作戦を閃いた砕は肉浩達に小声で作戦を伝えた。
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鬼獄長はすでに自分達の勝ちを確信していた。
(散々梃子摺ったが脱獄囚達も限界みたいオニな。)
鬼獄長は囚人達の所へ飛んでいった。
念には念を入れ鬼獄長自ら戦いに挑む出向く。
鬼獄長が向かうと囚人達が慌て始めた。
下鬼達がここまでやられたのだから黙っている訳にはゆかない。
すると囚人の一人がバズーカで撃ち落としてきた。
大したダメージでは無いものの結構痛かったので機嫌が悪くなる。
怒りのまま囚人達を攻撃するも全然攻撃が当たらずイライラが募る。
「下鬼達!こいつらを取り囲むオニ!」
鬼獄長の号令を受けた下鬼達が脱出メンバーを取り囲んだ。
「ハッハッハッ、これでもう逃げ道は塞いだオニよ。さぁ大人しく捕まるオニ!」
鬼獄長は逃げ道のない脱獄囚達に襲いかかった。




