第20話 出口
鬼達との戦いが終わって数日が経過した。
ずっと出口を目指して走り続けている脱出メンバー。
途中下鬼が何人か襲ってきたが返り討ちにして進み続けた。
「まだ出口にはつかないのか藤彦さん。もうこの景色も見飽きましたよ。」
どれだけ走ろうと景色が変わらず進んでいる実感が湧かないため精神的に参ってきた肉浩。
そんな肉浩に藤彦が答える。
「ここまでよく頑張ったな。あともう少しだ。あともう少しで無限地獄を抜けられるぞ。」
「ほ、本当ですか?本当にもうすぐ出口なんですか?」
「本当だ。だから頑張れ。あと少しなんだ。」
精神的に参っていた肉浩にとって嬉しいニュースだった。藤彦の言葉を聞いた途端、元気になり走るスピードが上がった。
「単独で行くな肉浩!戻ってこい!」
肉浩の変化に呆れつつ肉浩に追いつくために全員でスピードを上げて肉浩を追いかける。
少し走ると出口が見えてきた。
「よっしゃあああああああ出口だあああああああ」
脱出メンバーは出口に向かってラストスパートをかけた。
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「ようやく見つけたオニ。奴らこんな所まで辿りついていたオニか。」
鬼獄長は氷から脱出した後、囚人を単独で追い続けていた。
無限地獄の出口まであと少しの所まで来ていた囚人達に驚いていた。
「もう逃さないオニ。七人全員連れ戻してやるオニ。」
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「おーいみんなーはやくはやくー」
やる気を出した肉浩に誰も追いつけず肉浩は一人出口付近で待っていた。
すぐに皆が追いついた。
「バカヤロウ!一人で先走るな!結果何も起きなかったから良かったけどもし鬼が襲ってきたらどうするんだ!やられてたかも知れないんだぞ!」
割りとガチめに説教する藤彦。説教を受け肉浩は素直に反省した。
「ご、ごめんなさい……次から気をつけます。」
「分かればいい。それより出口だ。早速脱出しよう。」
脱出メンバーは出口へ向けて歩みを進める。
「そうはさせるかオニ!」
出口を塞ぐように鬼獄長が立ち塞がった。
「鬼獄長!?あともう少しなのに、なんと執念深い!」
「ようやく見つけたオニよ。随分手こずらせてくれたオニな。だがお前達との鬼ごっこもここまでオニ!無限地獄の鬼獄長の威信に掛けて!ここから出す訳にはいかないオニ!」
「鬼ごっこってゆうか本物の鬼だよね?」
「やはり、鬼獄長との戦闘は避けられないか………皆、相手は鬼獄長だ。決して気を抜くなよ。」
鬼獄長との戦いが始まった。




