第1話 夢を叶えるため
俺は賀井 凌吾22歳。
去年の冬まで彼女(山岸 玲於奈)がいたけど俺の束縛のせいと浮気まがいなことをしてしまって別れてしまった。
元カノの事を今すぐでも忘れたい、忘れて新しい恋に行きたい。
とは言うものの誕生日に貰ったぬいぐるみやパーカーは未だに大事にしまってあるんだよね。
大学4年で就職先を探している俺だが、元カノと必ずと言っていいほど通っていた場所、カフェ・ジャガーに就職する夢は諦められなかった。
無理だとしても大好きなチョコに関する仕事が出来ればと探していた時にある会社を見つけた。
その会社はカフェ・ジャガーを経営している大手企業ナチサ株式会社だった。
誰もが憧れているこの会社に入社出来れば夢も叶うし、もしかしたら新しい恋にも行けるかもしれない。
他の会社より遥かに難しいのは考える事もなくすぐに分かるレベル。
だが夢のためだ!諦める訳にはいかない!!
◆ ◆ ◆
月日が経ち半年後の事、念願のナチサ株式会社に就職が決まった。
就職試験はミスもなく終わる事は出来たが、まさかこんなにも簡単と言ってはあれだが入社出来るとは思ってもいなかった。
合格通知が届いた時の俺は喜びのあまり飛び跳ねすぎて部屋の天井に穴を開けるくらいの勢いで頭をぶつけてしまった。
入社式も終わり明日から出勤なんだが緊張で最近はろくに寝れてない。
入社前に行われる内定者研修で何人かと連絡先を交換した。
「ピロンピロン」
その中の一人、同期の龍園寺 紗羅さんからメールが来た。
「賀井さんまだ起きてますか?」
最近は龍園寺さんから夜中にメールが来ることがある、寝れないから話し相手になって欲しいとの事だ。
まだ他の人には隠しているみたいだが、この子はあの有名な龍園寺コーポレーションの御令嬢『らしい』
「起きてるよー 今日も寝れないのー?」
「うん..... 明日から出勤って考えちゃうと」
「俺もだよ..... 部署は違うけどお互い頑張ろ」
龍園寺さんは商品開発部で俺は営業部配属に決まった。
「大出さんの事、苦手なんだけど賀井さんはどう?」
「俺も苦手だよ。話し方も独特だし..... そこを悪くいうのもあれだけど..... 苦手」
大出 宇弥俺と龍園寺さんと同期で話を聞く限り負けず嫌いでこの会社にも知り合いが多く顔が広い『らしい』
「だよね。今日も夜中にごめんね。明日はお互い頑張ろうね!!」
「うん!」
龍園寺さんに恋愛感情は全くないが一人っ子の俺からしたら凄く妹って感じがする。




