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閑話 騎士団の悪夢

お待たせしました(待ってない)

ある日の昼下がり、偽死神騒動落ち着いた頃。

この国の王であるエルフェイム陛下を守護するため近衛騎士団は訓練を続けている。

だが、今日はいつもの訓練と雰囲気が違っていた。どことなくピリピリとした空気が訓練場を支配していた。

大勢の騎士たちの向かい側にいるのは一人の少女、そうナハトだ。

ナハトは直剣型の風を短剣に纏わせて正眼に構え泰然としている。

これは上位者との対人戦闘を想定した模擬戦で直接体に当たるのは風の部分でケガはほとんどなく上位の剣士の力強さを体験できると言う画期的な訓練方法だ……まあ、ケガをしないから体力が持つまでずっとできると言う落とし穴もあるが。

 その事に気付いているのか一部の(特に団長や副団長)戦闘系の騎士たちが顔を真っ青にしているがそれ以上に数で押せば完封できると考えている者の方が多かったので叩きのめしがいがあるなとナハトは思っていた。


 「…来い」

 「うおおおぉぉおぉぉぉぉ!」


 そうして様々な思惑が錯交する中静かに訓練開始の一言が発された。



 一方、魔法系の騎士たちの方は


 「まずはファイアーボールを展開してそのまま手元で維持してみようか?」

 「……すみません、魔法は発動したらそのまま制御出来ないものではないのですか?」

 「?違うよ、魔法は魔力に一定の指向性を持たせたもので魔力をそのまま留めていたら魔法も留まるよ」


 プレイヤーでは当り前だった“魔法をストックする”ことをルーチェから教わっていた。

しかし、彼らにとって魔法は発動したらファイヤーボールなら標的に飛んでいくようにそのまま効果が発揮するものとして認識していたため直ぐにストックすることが出来なかった。

それでも、要領のいい者は短時間であるがストックすることが出来ていた……まあ、力みすぎて暴発してしまったが。

 そうやって全員が要領をつかんだところで


 「大体慣れたころだと思うから次はランスでやってみようか」

 「「……」」


ボールよりも難しいランスでの維持をしてみろとルーチェは言った。

 最も維持が簡単な球状のボールと比べると槍型のランス槍の先を標的に向けることも含めて維持が難しい、分かりやすく言うと外に拡散しようとする力を力で槍型に押さえつけている訳なのでそれはもう難しい。

ボールの時の暴発の感じから使用する魔法は火魔法から水魔法に変更した。

ちなみに水魔法でも暴発したら水浸しになって気持ち悪いし風邪を引くので油断はできない。

 慣れない事に神経を使ったのか彼らはいつもより早く魔力が枯渇してしまい皆へたり込んでしまった。


 最後に何故か存在している斥候系の騎士は縞蛇亭でナハトと偶然の再会をしたエルフ三人組であるリリーとリーリヤ、リーリエが訓練をしていた。


 「まずあなた達には様々な態勢でも行動できるようになってもらいます」

 「言っとくけどこれは私たちにとっては基本中の基本ですのでこれが出来ないならこの後の訓練は死にます」


 ナハトに助けられてから暗殺を生業として来た彼女たちは基本的に騎士に厳しい、職業的に相容れないのもあるが幼少期に奴隷として連れ去られた後実際に助けられて手を差し伸べられたのは暗殺者であることもきっとあるのだろう。

 ちなみに彼女たちの言っていることは何も間違っていなく柔軟に対応できないと簡単に死んでしまうのだ、今回は彼女たちが途中で助けてくれるため死ぬことは無いが間違いなく斥候の役職から外されてしまうことが分かるので彼らも死に物狂いで食いついている。


 「……っ……っ!!」

 「ほらー自分で元に戻さないと死んじゃうよー」


 今はあらかじめ四肢の関節を外された状態で導火線についた火が体に燃え移らないように関節をはめ直し脱出すると言う訓練をしているのだが、この様な訓練内容ばかりで命がいくつあっても足りない状態なのだが何を隠そう彼女たちの暗殺の師匠はナハトと同じ鬼畜師匠でナハトだってゲーム時代何回も死にかけたものだ。

 騎士たちは魔物氾濫などで実践経験をしているため何とかついていける状態なのだがエルフからしたらまだまだ若者である彼女たちが凄まじい実力を持つ理由を理解し冷や汗を流した、しかしそれ以上に自分たちの実力を上げるまたとない機会に出会えたことに対して興奮していた。

 彼らはエルフ族を救った陛下を守ることを誉れとしていているHENTAIであるため正直逆境であればあるほど燃えると言う困った性質を持っている。


 ちなみにナハト本人からしたら「…えぇ、私はゲームで何度でも死ねるからやれたけど三人+αはそうじゃないのにやってるorやろうとしてるんだよね?やべぇ(困惑)」と思う事間違いなしなのだが。そんなことを彼女たちは知らないので『こんな事をやってるナハトさんマジパネーッス』って思ってる。

 そのため、元々ナハトの事を崇拝しがちな彼女達の洗n……教導のお陰もあってか騎士団の一部がナハトを陛下の次に崇拝すると決めてしまった。……ん?陛下はなんで崇拝されてるのかって?そりゃあ、彼らエルフのほぼ全てを助け亜人奴隷制度に異議を唱え全ての亜人奴隷を解放したすごいお方と認識されてるからね仕方ないね。

 実際はナハトが敵国のトップ……つまり国王をあらかじめ暗殺しておき陛下が統率のとれてない残党を蹴散らしただけなのだが……知ってるのはこの世界ではルーチェ含めた当事者三人だけだ。


 そうして、日が暮れるまで騎士団達を虐めてた二人はいい暇潰しができたと喜んでおり。ルーチェの「また来るねー」と一言に騎士団の心の内はまた訓練ができる喜びと今日はもう訓練できない悲しみと完膚なきまでボコボコにされるであろう未来への絶望の三重奏を奏でていたりいなかったりしたそうな。


***


 「なぁナハト……お前エルフ達(うちの子達)を洗脳教育するつもりか?」

 「…大丈夫、エルフ族は全てエルフェイムに心酔している。鞍替えなんてあり得ないくらいに」

 「みんなに好かれてるね!」


 ナハトの一言で『やっぱりかー、それはちょっと知りたくなかったなぁ』と考えルーチェの一言で撃沈した。主に二人が今日のような訓練を定期的にやる気であるとわかった事がわかったからだ。


 「はぁ……すまないお前達、頑張ってくれ。俺にはこの二人は止められない」


 エルフェイムの受難はこれからも続く……。

行き当たりばったりなのでどんな風に話を進めようか迷い中…

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