断罪
話の持ってきかたがへたくそなのでパッパッパと話が終わってしまうのが悩みどころです……
保護したエーヌ卿の所から保護した娘……ハウラを奥の部屋に連れて行かせた後、ルーチェが帰ってきたので二人で談笑しながら待った。
しばらくするとエーヌ卿と思わしき怒号が遠くから聞こえてきてだんだんと近づいてきた。
「……ことだ!…を………うに……連れてかれているのだ!」
「どうやら来たようだね、どう料理してくれようか。ふふふふふ」
「…エルフェイム……それじゃあまるで凶悪犯みたいだよ」
エルフェイムの逆鱗に触れるどころか逆鱗を削り取る勢いで怒らせてくる張本人が不満たらたらでこちらに来ているのが癪に障りまくるようでエルフェイムの顔がちょっと見せられないよ!って状態になっている。
***
「で…これはどういうことか説明していただけるのでしょうな?オベロニア陛下、近頃は死神が活動していると言う噂もありますので出来れば短めに終わらさせていただきたいのですが」
「あぁ、大丈夫だ手短に終わらせるつもりだ……単刀直入に聞こうエーヌ卿よお前には息子の他に子供がいるだろう?その子を死神として使っているな?」
「なっなぜそれを……まさか我が屋敷に賊を送り込んだのは貴様か!オベロニア!」
「エーヌ卿よ!陛下に対し不敬であるぞ!」
疑問に覚えるのが早いかどうかという感じで私がやったことをエルフェイムの仕業だと断定し激昂するエーヌ卿はしきりに周りを見回し一言。
「ハウラァァア!出てこい!ここにいる劣等種どもを殺してしまえ!」
「言いたいことはそれだけかな?ならば捕縛してく……っ!」
エルフェイムが兵士にエーヌ卿を捕縛するよう指示しようとしたその時に変化が起きた。
私たちにとってある意味馴染み深く今の世界では見慣れない魔法陣が出現しそこから屋敷にいた時よりも明らかに強い殺気を纏ってハウラがエルフェイムに向かって飛び出してきた。
「おぉう!従魔召喚陣だと!なぜだ、人類は従魔にできないはずなのに……どわっ!ナハト見てないで止めてくれ」
「…う、うんわかった」
押され気味のエルフェイムに加勢する形でハウラを止めに入るが普通の少女とは思えない様な膂力で切りかかってきていて中々無力化が出来ないでいた。
「ナイトメア!…無力化完了だよお姉ちゃん、ギルマス」
「…ありがとうルーチェ」
「助かったよルーチェ……っは!エーヌはいるか!」
ルーチェが精神に干渉して強制的に睡眠状態にした後悪夢を見せる魔法を使ってハウラの無力化をした。このドタバタでエーヌ卿……いやエーヌを逃がしてしまったようで詳しく聞きたいことも聞けなくなってしまった。
……こんなこともあろうかと!私の魔力でマーキングをしといたのだ!これでエーヌの行方を追跡できるのだ!(解説風)
「…大丈夫、魔力でマーキングしてあるから行ってくる」
「ウチの精霊をつける必要は……なさそうだな」
「ふっふーん私も活躍してお母様に褒めて貰うの!」
久しぶりに登場した(メタ)フラメがやる気満々でついてくる気だったので連れて行かなくてはいけなくなってしまった。
そんなこともあったが道中特に問題はなく目的の場所についたのだが。
「…馬車に乗って逃げるつもりだったのね」
「よーしフラメに任せてよね!えいっ」
「…あ、バカ」
張り切りすぎたフラメが自身の精霊の力を使って鎖を作り馬車を拘束して動けないようにした。
この選択事態は問題はないのだ、もう出発する寸前だったため力づくで止める必要があるため鎖型の魔法拘束を選んだのもいい選択だった。
ただ、それをやったのが炎の精霊王であるフラメでなければだ。
精霊の力で作られたものは精霊の属性に基づいた性質を有しており水ならぬれたり風なら風圧を感じたりする、炎は勿論…燃えているのだ。
さて、馬車は馬が人を乗せた状態で引くため軽量化する必要があります。従って屋形は木の骨組みに布で覆ったものか全て木で作られたもののみになる、そんなものに燃えているものを巻きつけたらどうなるでしょうか?
正解は 燃 え ま す ……当り前だよねぇ。
「…フラメ……帰ったらルーチェにきちんと叱られな……」
このように言ったらこの世の終わりの様な顔をしていた……まあ、重要参考人のエーヌは顔面が焼け爛れただけで死んでないからいいよね。
***
この後は口が焼き塞がれてしまったのか問題なく投獄更にはあの従魔召喚陣についての情報も手に入った。
余談であるがエーヌは百年前にエルフェイムが落とした帝国の王族の近縁にあたるとかいう面倒な立場の貴族だったと言う事だ。ちなみに帝国自体は残党狩りをしたわけでは無いので別の城塞都市を再利用して新帝国を立ち上げていた最も帝国は種族差別は撤廃され実力主義の国となっておりエーヌはそこからこの国に国交を深めるという名目で送られたとのこと……これ厄介払いと処分をこちらの国に押し付けただけだよね?
エルフェイムもそう考えていたようでこの後また私の出番にそうだなと思った。
後、従魔召喚陣の件だが新帝国の方から盗んだ書類に書いていたものをそのまま使ったと言うことらしい。幸いその書類が破棄されておらず元の状態に戻す方法も記載されていたのが救いだったのだが。
「…これは……クラン“アルス・マグナ”のものか」
「何?あの魔法狂いの集団のか?どこで分かったんだ?」
「…分かりにくいけどここに三つの模様があってそれぞれが『黒化』『白化』『赤化』を意味するの」
「なるほど…これに気付くのは流石闇稼業に精通しているってところかな?」
「…いや、私は以前あの集団と直接関わった事があるから知っている」
いやーあの魔法狂いの排他的集団に関わるのは面倒だった、どんなに奴らの所在地をつかんでもいつの間にか跡すら残さずいなくなってるから先回りに先回りを重ねて奴らが知らない魔法技術を見せなきゃいけなかったので本当に面倒だった。出来ればもうあんな苦労はしたくない……ルーチェのためにと考えたのがきっかけだったのだが私でさえも軽く後悔してしまいそうになるほどだった。
まあ一度接触できて気があったので同志一号と言う事になったのは……喜んでいいのだろうか?その結果研究成果を入手できたんだから喜んでいいに違いないなうん。
「なら…今回の件もあるから数日開けた後新帝国にアルス・マグナの拠点があるか調べてくれ」
「…まあいいけど、調査が終わったら鬱憤晴らしの為に騎士団で遊ばせてもらうからね」
「うっ…皆を潰さないようにするなら……いいだろう」




