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神谷翔という男

「Cか…いやBだね」

HR前の教室の窓の方に双眼鏡をもった男がいた。

神谷翔、2-Dの進学科であまり目立たずに地味な感じのこの男。だが皆は知らない、そうこの男がこの学校始まって以来の天才だったのだ。

「翔ちゃん、また胸囲観察してんの?」

この男は神谷の親友の藤森大輔、数少ない神谷の親友で神谷が学年1の秀才であることも知っていた。

「大ちゃん、おはよう…」

「翔ちゃんもおはよう♪」

軽い挨拶を交わすと大輔が

「そういえば、この前の定期試験も一位だったんでしょ!!」

と興奮気味に言ってきたので、神谷も「でも…あと、5点だった…」と返すも大輔は

「それでも、凄いよ!!この前の数学とか学年平均32点だってよ、それなのに翔ちゃんは99点だなんてほんとに尊敬しちゃうよ!!」

まだ興奮から冷めない大輔に翔は、

「落ち着け…」と大輔に言った

ふぅと落ち着いた大輔はごめんねと言い一息つけて言った

「そういえば、翔ちゃんは何で特進科に行かないの?」と聞いてきた。特進科と進学科はそれぞれ3クラスずつあり、A.B.C組は特進科でD.E.F組は進学科となっている。特進科は入試で5教科で380点以上をとれば特進で200点から350点位を取れていれば進学科に入れるシステムになっている。しかしそこそこの成績ですら進学科も入れないので進学科でも自慢できるほどに凄い高校なのだ。

大輔も245点をとった実力があるそれでも翔は488点をとりながらも進学科に進むと理事長に頭を下げというのだ。

翔は大輔に言った

「あのクラスの奴等は自分は上の存在で誰よりも偉いと勘違いしてる奴等ばっかりだ…俺はそんな奴等とは違う勉強だけが全てじゃない。だからこのクラスでやっていくって決めたんだ」

そう、彼の決意は固かった。そして少し照れながら

「それに、特進科行ったら大ちゃんとも会えなかったし…」

少し小さく言ってたけど大輔にはちゃんと聞こえていた

「翔ちゃ~ん大好きだよ!!」

と抱きつく大輔に翔は、

「暑いから…やめろ…」

これがいつもの日常だった。

To be continue

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