第4話 金色の瞳
「うわ~…。ボロボロな本だな」
こんなにボロい本初めて……じゃないな。図書管理のインターンで一度見たことある。でもあの時は和装だったからなぁ…。
そんなことを思いながら本を開けるために悪戦苦闘する。
「………よし、これで大丈夫だろ。どれどれ…」
そして読むために本をひら……くっ!?
「ぐぁぁぁあああああああ!!!!!!」
その瞬間俺に襲い掛かったのは頭部の激痛。しかも今まで味わったことの無い痛みだった。
それに…なん、だ!?何かが頭の中にッ!?
「かッ!?あああぁぁぁぁああああぁぁああああ!!!!!!!!」
このままじゃ
頭の中が
グチャグチャの
ドロドロに
な
る
。
……………
…………
………
……
…
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
……………………………………。
…………………………ズキリッ!
「うぐっ!………ん」
ここは…?
目を覚ますとレアンたちの棲みかにいた。…時間は夜のようだ。何でここいるか考えてみるが頭痛のせいで頭が働かない。
起きようとすると何かにつかまれている様だ。何も考えずに見てみる。
銀髪の少女がそこにいた。
歳はたぶん15歳ぐらい。容姿はレアン(人型)に良く似ている。
……でも何で添い寝?そして何で生まれたままの格好??
………だめだ、頭痛のせいで何も考えられない。
俺は考えることを放棄して寝ることにした。
……………
…………
………
……
…
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「…い、……ト…き…!」
……ん、眠い。
「何が……いだ、起きろ!」
…あと、5分。
「起きろといっとろうがぁ、ユウト!」
「んぎゃぁあ!?」
な、な、な、な、な、な、な、何!?ナニナニナニ!?!?
急に宙に投げ出されたと思ったら、何でレアンにお姫様抱っこされてんの、俺!?
「やっと起きたか。おはようユウト……ん?」
「もっとまともな起こし方無いんですか!?」
「…病人じゃないから大丈夫じゃろ」
そーゆー問題じゃない!!……って。
「病人って?」
「主のことじゃ。………覚えておらんのか?」
「……とりあえず降ろしてください」
降ろしてもらい思い出す。…確か「知識の宝庫」に行ったんだっけ。
んで…何をしたんだっけ?
「…とりあえずあっちに水場があるから顔を洗ってきたらどうじゃ?」
「…そうさせてもらう」
俺は言われた方向に進み水場を目指す。そんなに時間もかからず着いた。
水が澄んでる。飲み水としても使えそうだな。
そんな感想をもって、水をすくい顔を洗う。…冷たくて気持ち良い。
気持ち良い、んだけど何か違和感を感じるな。
そんなことを思いつつ水面を見ると俺の顔が水面に映る。んで気付く。
日本人らしい黒色の髪。……別にに染めてないから普通だな。
日本人らしい黄色の肌。……両親は日本人だから当然だ。
そして日本人らしくない金色の瞳。
……………。
「はぁぁああ!?」
拝啓、俺を生んでくれた両親へ
日本人らしい容姿だったのに一部日本人らしさを失いました。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ん、おかえり。気分はどうじゃ?」
「現在進行形で下降中だよ」
「そうか」
原因?当然瞳の色が変わったからだ。俺なりにあの容姿はそこそこ気に入っていたんだ。顔の造形はアレだったが。
なのに日本人らしくない金色の瞳に変わっていたんだぞ。狂喜乱舞なんてできるか!…てか。
「何で教えてくれなかったんだよ?」
「教えても信じないじゃろ。我も瞳の色が変わるなんて話、聞いたことが無いからな」
……マジでか。
そんな風に驚いているとレアンに質問された。
「ユウト。主はあそこで何を見た?娘の話じゃとずいぶん奥まで行ったようじゃが」
「それが分からないんだよなぁ…。確かに奥に行ったような気がするんだけど…」
「……これは我も同行して調べた方が良いかもしれん」
「…また行くの?」
「嫌なのか?」
身体が拒否してるんだよね…。でも何も手に入れてないし…。
………どうするかな。
「嫌なら無理せんでも良いぞ」
「………いや、やっぱり行く。あそこに『生きるための全て』があるなら身体引きずってでもいかないと」
「そうか…、では行こう。結局の所、主が行かなければ何も始まらんからのぅ」
こうしてまた「知識の宝庫」とやらに行くことになった。
「ところで、もし俺が行かないって言ったらどうするつもりだったんだ?」
「ん?無理矢理にでも連れて行くつもりだったぞ」
「……………」
拒否権はやはりなかったらしい。




