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第2話 オオカミさんと話したよ!(訳:ビビッて腰が抜けました)

今日はここまでだ…!

 ひゅうぅぅぅううう……。


 冷たい風の音が聞こえる。

 俺は寒さに耐えるように身を丸くする。そこに誰かが毛布を掛けてくる。

 温かい、素直にそう思った。しかし誰が掛けたのだろうという疑問が出てきた。


 俺は目を開ける。するとそこには銀髪の美女が添い寝をしていた。



 生まれたままの姿で



「ん?起きたようじゃの」

「……とりあえず一言良いですか?」

「何じゃ?」


 じゃあ言わせてもらおう、はっきりと!


「服を着てください!!」






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






「ワハハハハハ!すまんすまん、人の形になるのは久方ぶりだったからのぅ」

「笑い事じゃないですって…。自分の格好を確認してしまったじゃないですか…」


 あのあと、彼女は服を着てくれた。がそれでも「隠すところは隠す」みたいな格好だから目のあてどころに困る。ちなみに俺は脱がされていなかった。

 …ぶっちゃけものすごくホッとしました。


「さて自己紹介といこうか。我は『氷狼』レアン。この森に棲んでおる」

「俺は南海優人ミナミユウトだ」

「『ミナミ』が名前か?」


 …あぁ、名前と苗字って逆なんだこの世界って。…この地域か?


「『ユウト』が名前だよ」

「そうか。ではユウトよ、ヌシは何処から来た?」

「ッ!?」


 こ、答えられねぇ…。下手なごまかしは出来ないし、正直に言っても疑われる。


「…うーむ。『憑神』という言葉に聞き覚えは?」

「全く無いな」

「では世界はどんな形をしている」

「そりゃあ球体だろう」


 何を当然な事を。………ツキガミって何?

 その疑問は聞くことが出来なかった。俺の正体を当ててしまったからな。


「…ふむ、やはり異世界人か」


 え!?分かるのか!?


「どうして俺が異世界人だと」

「まずヌシの言葉」


 俺の?……あ!


「何で日本語をしゃべれるんだ!?」

「そりゃ教わったからのぅ。何百年も前じゃが」


 …つまり俺より前に来た―――もう生きてないだろうが―――人がいるってことか。もしくは「日本語」があるか。


「次にヌシがこの森に入った方法じゃ」

「入った?」

「この森は我の領域テリトリーじゃ。入って来たら一発で分かる」


 マジで!すげ~…。ん?したら…。


「俺はどうだったんだ?」

「急に現れた。と言っても気付いたのは実際に会ってからなのじゃが」

「…へ?いつの話??」


 会ったのってついさっき…。

 そう思っていた俺の前にいつか見た白くて大きな狼さんがいました。


「ぎゃぁぁぁああああ!!!喰われるぅぅぅうううう!!!」

ヌシはまた気絶する気か!?』


 結果論だけど気絶しなかったです。まる。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






『話を続けるが良いか?』

「OKで…」


 グギュルルルルゥ…。


「……………」

『……………』


 か、顔から火が出そうです…。


『…とりあえずそこの果実かじつを食え。人が食っても問題無かったはずじゃ』

「…ありがたくいただきます」


 シャクシャクシャクシャク…。


「…この果物何て名前?」

『確か「モモ」じゃったかのぅ?』


 リンゴだろ、これは…!

 そんなことを思いつつ食べ進める。


『話を再開するぞ』

「んおう!んひょひく!」

『食べながらしゃべるでない』


 サーセン。


『入って来た形跡は無く、空から来ることは不可能。さらに地下から来れるようには出来ておらん』

「ングング…ゴクン!それで急に出てきたってことか」

『そう。そしてそういった者たちは決まって異世界よそからの来訪者じゃ』


 へー、ほー、ふーん。

 なるほどな~。だけど他の問題が出てきたぞ。


「じゃあさ、聞いて良いか?」

『良いぞ』

「何で俺を殺さなかったの?」


 そう大事なのはここなんだ。殺そうと思えば殺せたのに。


『…我と敵対する意思は無さそうだったからのぅ』

「…本音は?」


 無いだけなら放置すればいいんだからな。


『…我の娘の婿に丁度良いと思って』

「~~~ッ!?」


 と、とんでもないこと言いやがった!

 お兄さんビックリダヨ!


『…まぁその本音を抜きにしても』

「ん?」

『助けたいと思った我の意思に従っただけじゃ』


 ………自分の意思に従う、か

 まぁそれで助かったんだから、礼ぐらいするべきだろうな。


「レアンさん『呼び捨てで良いぞ』…んじゃ改めて、レアン助けてもらいありがとうございました!」

『…やはり、助けて正解じゃったのぅ』

「何で?礼ぐらい誰でもするだろ?」

『…5年前じゃったか?ヌシと同じ異世界人よそものを助けたんじゃが酷かったぞ。助けた礼はせんし、恵んでやった果実かじつは不味いだの難癖付けおるし』

「…最後どうしたの?」

『森の奥深くに捨てて来たわ。ハッ!せいせいしたわ!』


 俺も気を付けよう。餓死は辛いって聞いたことあるし…。

 そんな感じで夜も更けて来たので寝ることにした。………が。


「何でまた添い寝してんだよ!」

「良いではないか、良いではないか」

「どこで覚えた、そんな言葉!?」


 …でもこれが原因で捨てられても困るので


「襲うなよ」

「娘の婿を襲うほど欲情しておらん」


 許すことにした。………どっちにしても拒否権なんて無いだろうけど。

一日1話は何とかしたいな…!

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