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神様転生した俺は魔王目指し迷走中?  作者: Nitrogen
屍サムライガールと悪魔な執事と
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第28話 正しい呪いの掛け方

遅れてごめんなさい…。

「………ハァ」

「すー…すー…」

「むにゃ……もう、食べれない…」


何故こうなった…。いやまぁ分かってるんだけどさ。

話が終わったあと夜も更けて来たので寝ることにしたのだが…。

右を見る。ミーシャが寝言を言ってる。

左を見る。刀華の寝顔が見える。


………つまり、一緒に寝ているってことだ。


「寝られん…」


………起きるか。

俺は二人を起こさないように気を付けながらベットから出る。そして部屋から出てリビングになっている部屋に向かうことにした。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






「わ…。雪降ってるんな…」


何か寒いと思ったら…。この家の防寒対策を考えないとな…。

窓の外を見てそう思った。………うぅ、さぶっ!!


「暖炉に火を入れよ…」


俺は魔法を使い暖炉に火を入れる。しばらくすると部屋全体が温まって来た。暖を取りながら俺はさっきのベルの話を思い出していた。

俺の属性の一つ「夜属性」。夢を介して精神ココロを、闇を介して影を、恐怖を介して亡き者を操る………か。たぶん今まで呪いをかけた時にああなったのはコレのせい…だろうな。一度ちゃんと使ってみるか。

そう決めて詠唱を始める。


「『我が求めしは…』」


………これじゃダメだな。詠唱そのものが違う気がする。

俺は切り札を使うときのように詠唱そのものを変えてみる。


「そう、だな…。『我は夕闇を統べる者。影よ我が言葉に答えるならば、闇を介し我が下に集まれ。我が手足となり届かぬ欲望の架け橋となれ』」


詠唱が終わると俺の両手に変化が起きる。日焼けなんて比較にならないくらい真っ黒になっていた。なんとなく暖炉の火に手の平を向ける。すると…。


「うわっ!ナニコレ!?」


黒い手が伸びて火をつかんだ。え?何か感触あるんだけど…。フニフニ…してる?

そんな風に黒い手で遊んでいると…。


「ユウト様。夜分遅くに何を…」

「………寝れなくて遊んでた」


ベルが来た。………おい。


「また姿が変わってるな。今度は男か?」

「ご迷惑ですか?」

「せめて性別ぐらいはハッキリしてくれると嬉しいんだがな」


今度は金色だった髪は黒に、目の色も髪と同じ黒に、身長はさっきより高くなりほどんど俺と変わらない―――俺の身長はだいたい175ぐらいだ―――イケメンになっていた。


「隣、よろしいですか?」

「あぁ、どうぞ」


俺は暖炉の前を少し開けるとベルはとなりに座って来た。


「…で、お前は何してんだ?」

「主が起きているのに従者が寝ている訳には行きません」

「…あっそ」


この後、互いに何も言葉を発さなかった。しばらくして言葉を発したのはベルだった。


「早速使いこなしていますね」

「ん?あぁ…普通じゃない?」

「いえ、全く」


………はい?え、普通じゃないの??


「異常ですよ」

「心を読むな。………けどマジで?」

「えぇ。普通なら一月から一年はかかりますよ」


わぁお…。ここにきてとんでもないこと発覚…。俺が普通だと思ってたことが普通じゃなかったって…。

浮世離れしていることに気付き、少し凹む。


「ど、どうしたんですか?」

「いや、別に…。それより呪いの件、どうするんだ?」

「もうお出来になるので?」

「原因は分かってるからな」

「では、お願いします」

「あいさ」


そう返事をして俺は詠唱の口上を考える。今までは…


『右手に集うは黒の力。我と此の者に久遠の契りを此処に示す』

『我と此の者を幾千と別つとも必ず巡り会うことを我が魂に誓う』


…だったな。すると………。


「………よし、始めるぞ」

「お願いします」


そう言って左袖をまくる。どうやらそこに証が欲しいらしい。

俺は腕に触れ、詠唱を始める。


「『我は夕闇を統べる者。黒き力を使い此の者と久遠の契りを此処に結ぶ』」

「……………」

「『あらゆる障害が幾千と別つとも、我ら紡ぎし絆を信じ再会を魂に誓う』」

「……………」

「『その絆が真ならば、時を超え、場所を超え、危機を救うため駆けつけるだろう』」


………どうだ?

俺はおそるおそる目を開ける。


「おい、大丈夫だよな…?」

「…問題ありません」


口だけでは信用できないので少し距離を取る。………近寄って来ないので大丈夫、だよな?


「……………」

「小動物みたいですよ。…本当に大丈夫です、心配なさらないで下さい」

「…ウソじゃないよな」

「主に嘘をくぐらいなら自害させていただきます」


…これは大丈夫そうだな。

俺は安心してベルに近付く。そして左腕を見る。………ん?んん!?


「これ、二人と違うなぁ…」

「複雑な紋様になっていますね」

「…タトゥー、っぽいな」


んー…。正しい呪いの紋章になった、ってことか?

タトゥーみたいになった証を見ながらそう考えた。


「まぁ、詳しくは後日だな」

「承知いたしました」


それだけ互いに言葉を交わし、俺は火の始末をした。


「さっ、俺はもう寝るわ」

「お休みなさいませ、ユウト様」


それだけ言って俺は部屋に出る。


「………で、何をやってんだお前ら?」

「あ、え~、っと…」

「こっそり聞いてた」

「ミーシャ!」


ハァー…。

ため息をついて言い争いをしている二人に話しかける。


「おい二人、もう夜遅いんだから寝るぞ。盗み聞きしてたことは怒らないから」

「…本当にすまない」

「もういいから…」


そう言って寝ることにした。………3人で。




それと寝てる間、何もなかったことをここに明記しておく。

二人同時とか………。そんな度胸ないからな、俺。

次で一区切りです。

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