第26話 呪いの盲点
お久しぶりです
………今日は、執事のリアベルです。私は今、ミーシャ様に家の案内をお願いし見せていただいてます。ユウト様はもう一人の仲間―――という事にしておきます―――であるトウカ様に折檻されております。
「ミーシャ様、1つお聞きさせていただきたいのですがよろしいでしょうか?」
「いいよ~!わたしも聞きたいことがあるし」
「ではお伺いしますが、ユウト様はいったい何をされたんですか?私を救っていただいた方が折檻されるほどの何かをされたとはとても思えません」
そうお尋ねすると…。
「う~ん…。見てもらった方が早いかな?」
そう仰って1枚の紙を私にお見せになりました。私はその紙を受け取り見せていただきました。
「これ、ユートが書いたんだよ!ヒドイと思わない!」
「え、えぇ…。そうですね…」
お怒りになるのは理解できますがそこまで怒りに震える必要は無いのでは…?
ユウト様の悪戯とお二人の様子が原因で少し複雑な気分になりました。………とりあえず
「愚痴をおっしゃっていただいているところ申し訳御座いませんが、私にお聞きしたい事とは何でしょうか?」
話を戻すべき。そう思いミーシャ様に問いかけた。
「へ?聞きたいこと?………あっ、思い出した。聞きたいのはもう『呪い』は受けたのかなって」
「『呪い』?それはいったい…?」
「その様子だと知らないんだね」
「?」
「実はね…」
そう言ってミーシャ様はトウカ様と共通している事をお教え下さいました。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「つ゛、つ゛がれだ…」
刀華にオシオキという名のSMプレイをさせられた。もちろん俺はM側だ。もうヤダ…、あの部屋行きたくない…。
疲れ果てた俺は自分の部屋でゆっくりしていた。しばらくすると
コンッコンッコンッコンッ!
誰かが来た。
「リアベルです。ユウト様入室してよろしいですか?」
「ど~ぞ~…」
部屋に入ることを認めるとベルは静かに入って来た。…って何その表情?
何か深刻そうな顔をしていたので聞いてみることにした。
「どうしたん?」
「………お願いがあって来ました」
………まさかお給料ください、とか?う~ん、雇ってるわけだしありえないとは言えないよな。
とりあえず話を詳しく聞くことに。
「お願いって何さ?」
「私に…」
「わたしに…?」
「『呪い』をかけていただけませんか?」
……………は?
「どういうこと?」
「ミーシャ様に聞きました。ミーシャ様、トウカ様のお二人はある呪いがかかっていると」
「………あぁ!」
そう言えば忘れてたな…。
「すまん。………というか必要なのか?」
「必要です」
「どういうモノか分かってて、だよな?」
「はい」
うわぁ…。これは引きそうにないぞ…。
「眉間に皺を寄せないで下さい」
…どうやら顔に出ていたらしい。何つーか、ウソの付けない性格だな、俺。
そもそも嫌な顔をした理由はある前例があるからだ。呪いをかけ終わったあと必ず…、アレだ………、襲われた。あれが超コワイ…。特にベルの場合、性別「不明」だからもし「男性」だった場合………!俺にとって「BLTサンドのトマト抜き」は拷問に近いぞ…。
このままだと間違いなく話が堂々巡りになると思い理由を話した。
「そ、そんな事が…」
「まぁそんなわけで、ね…」
「………ご苦労様です」
…アレ、なんでだろう?目から何か出てくる…。
俺はベルから顔をそらす。そのせいでベルが何をしようとしているか気が付かなかった。
「ベル、何で…」
ぺロリ
「ブッ!?」
「下品ですよ」
「なら何で舐めた!?」
ビックリするわ!急に近づいて顔を舐めたら!
そう言おうとした。………俺の目がおかしいのか?
「ベル、お前その容姿…」
「…そういえば初めてお見せしますね」
どうやら俺の目はおかしくないらしい。ベルの容姿が変化していた。
茶色の髪は金色に
緑の目は青色に
身長も少し伸びて体付きもかなり女性らしく…
「……………」
「どうしました?」
「………胸、きつそうだね」
どこから突っ込むべきか迷った挙句、それだけ言った。
「…それだけですか?」
「言いたく無さそうだけど聞くべきなのか?」
「…お気遣いありがとうございます」
そう言ってベルは頭を下げる。お礼を言われるより聞きたいことがあるんだけどな…。
まぁ今の状態なら呪いをかけても大丈夫!………だよな?
「ユウト様、お耳に入れていただきたい事が一つあります」
「………なんさ?」
「先ほど涙を頂いた時に気付いたのですが、呪いの後に起きる出来事の原因が分かりました」
「マジで!?説明してもらって良いか?」
「…では、説明させていただきます」
そう言ってベルは語り始めた。俺が気付かなかった俺のことを。




