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神様転生した俺は魔王目指し迷走中?  作者: Nitrogen
屍サムライガールと悪魔な執事と
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第25話 家に帰るまでがお仕事です

「すごいなぁベル…。俺にお前は分不相応なんじゃあ…」

「人には得手、不得手がありますよ」


俺とベルはミーシャたちの元に戻るために、森に向かっていた。追手の問題はベルが片付けてくれた。ホント有能だわ…。


「改めて聞くけど、これからどうすんの?」

「まだ何も決まっておりません。ですがご恩に報いるために努力させていただく所存です」

「…旅に出るつもりなんだけど、それでも?」

「当然です」


当然と来たか…。もう何を言っても無駄と見た。

そう判断した俺はため息をついて、最低限確認しておくことを聞いた。


「自衛は出来る?」

「当然です。加えると偵察や暗殺なども行えます」

「お前の過去、いったい何があったんだ…」

「その話はまたいつか、です」


そう言ってベルは口を閉じた。ホント何があったんだが…。

そこで話が止まり、足音だけが流れる。そのまま歩いて行くと森に着いた。


「この森の中に…」

「ちゃんと俺に付いて来いよ。この森は外側からは分からないけど、中はとんでもないことになってるから」

「承知いたしました」


俺は注意を促し森に入る。ある程度奥に入って行くと…。



ブオオオオォォォォォ!!!!!



急に吹雪が吹き始めた。


「ユウト様~!これはいったい~!?」

「ちゃんと付いて来てるか~!」

「はい~!問題ありません~!」

「どこに向かってんだーーーッ!!」


急いでベルの元に戻る。完全に反対方向に向かってるんじゃねぇか!

ベルに追いつくと両肩をつかんで、声をかける。


「止まれ止まれ!」

「え?あれ!?何故此処にいるんですか!?」

「お前が逆方向に行ってるからだよ!」

「え、えぇ!?」


ハァ…。危ない危ない…。もしはぐれたら捜すの大変だからな。

今度は、はぐれないように気を付けながら歩き…。


「ッ!!」


始めなかった。ベルが身構えたからだ。


「どうした?」

「囲まれています」

「………っぽいな」


魔物に囲まれているようだった。吹雪のせいで姿は見えない。おかしいな?ミーシャのヤツ、まさか失敗したか?

俺もいつでも対応できるように身構える。けどこの程度で代理詠唱の記憶ショートカットメモリーズを使うわけにもいかないし…。魔道具ナイフもこの視界の悪さじゃ話にならないし…。

しかしこの状況を打破したのは俺でもベルでもなかった。


「ルルル…」

「!ガル、ガルル」

「ルルルルゥ!」

「キャンキャン!」

「………何がどうなってるんでしょう?」

「………たぶん味方だから大丈夫」


しばらく様子を見ている―――防寒のために幻桜結界を使っている。まさに魔法の無駄遣い―――と向こうから何かが近付いてきた。出てきたのは…。


「ハッ…ハッ…ハッ…」

「お~!ただいま~!」


白銀の毛並みをしたオオカミだった。俺はムツ○ロウさん並みに撫でまわす。するとお返しとばかりに顔を舐めてきた。


「ワ、ワププ!おまっ!わんこになってないか!?」

「………お知り合いですか?」


そんな変人を見るような目で見るなよ…。結構、本気でそう思った。

ある程度舐めて満足したのか、俺にしか分からないように話しかけてきた。


『ツイテキテ』


そう言ったあと、歩いて行った。はぐれたらマズイな。


「追いかけるぞベル」

「…承知いたしました」


どうやら不服らしい。………って忘れてた。このままじゃまたはぐれるな…。


「ベル、手を出せ」

「?はい…」

「ほい」


俺は手をつないで歩き始めた。………状況が状況なら恋人同士みたいだな…。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






「吹雪が、止みましたね」

「もうすぐ着くから、だな」

「…故意に起こしたものですか?」

「近付かれると困るからな」


少し前から雑談をしながら歩く。なんか移動に便利なモノを作るべきかなぁ。

しばらくすると建物が見えてきた。


「アレが…」

「とりあえず、ようこ…そ………。え゛?」


俺も固まってしまった。…アレ?見間違いか??

思わず、目をこすって確認してしまった。

………でも現実は無情である。


「何で家デカくなってんのーーーッ!!!」

「仕事のやり甲斐が出てきました!」

「あ、あぁ。………それは良かった」


いや、もう、ドウシテコウナッタ…。

あとで聞こう…。何がどうなってこうなったのか。


「とりあえず行くか…」

「承知いたしました」


家の前に着くと先ほどのオオカミがいた。どうやら待っていたらしい。

そしてまた吹雪が数秒起きると…。


「おかえり」

「ただいま…ミーシャ…」


俺の愛妻?―――結婚式をしたわけではないので実際どうなっているか分からないため「?」が付いてる―――のミーシャがいた。腕を組んで仁王立ちをしていて、まるで怒っているようだった。


「怒ってるんだよ!」

「心読まれた!?」

「ユウト様、こちらの女性は…?」


あ、ベルのこと忘れてた…。


「忘れないで下さい」

「また読まれた!?そんなに分かりやすいのか俺!?」

「………お答えいたしかねます」

「…まぁ良いや。こいつはミーシャ、俺の…まぁ少なくとも仲間だな」

「仲間なら連れて行ってほしかったんだけどなぁ…」


アーアー、キコエナイキコエナーイ!

小言を左へ流しつつ、ベルを紹介する。


「ミーシャ、コイツはリアベル・ディルアーブ。………執事だ」

「お初お目にかかりますミーシャ様。私の事は気軽に『ベル』と御呼び下さい」

「よろしくベル!それとわたしのことはミーシャで良いよ!」

「そんな恐れ多い事は出来ません」


壁…作ってんなぁ…。

何となくそう思った。そして色々心配である。


「まぁ積もる話もあるし中に入るか」

「…だね!」

「承知いたしました」


とりあえずここでいつまでも話すわけにもいかないので俺たちは家の中に入った。




「あ!ユート、言い忘れてたけど勝手なことしたオシオキがあるから」

「え…。なにそれこわい」

明日から学校です。よその学生もそんな感じでしょうが…。


ま、だからと言って別に何でもないんですけどねっ!

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