第22話 甘美なる大罪の夢
今回、最初の方にTS要素があります。
「う゛ぅ…」
何か、苦しい…。
一番最初に思ったことがこれだった。なぜか知らないがうつぶせに寝ていた。苦しいのは胸だ。我慢できず仰向けになる。そして目を開けると
「どこ、ここ…?」
知らない場所にいた。………というか、寝る前何してたっけ?
えっと…ミーシャと刀華の二人とニャンニャンしてたんだっけ?
「……………」
自分で考えて恥ずかしくなった。確かにおいしく「食べられちゃった」けど…。アレは事故だ、ウン。
そんなことを考えつつ、何となく自分の身体を見てみる。……………アレ?何だろ、コレ。
思わず触ってみる。………うん、フカフカしてて柔らかい。あとこの間触った気がする。主に「食べられちゃった」系で。そして恐る恐る男の大事なところに触ってみる。
「……………」
冷や汗が出てきた、急いで目で確認する。……………。
うん、とりあえずこの感情を吐き出さないとダメになるだろう。せーのっ!
「キャアアアアァァァアアアア!!!!!」
女の子になってるぅーーーーッ!?!?!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
しばらく呆然としたあと、ここがどこなのかそして何が出来て何が出来ないのかを確認した。ただ分かったことは魔法が使えないこと、布で区切られた部屋みたいってことだけだけど。逆に分からないことはたくさんあるけどね。そんなことを考えながら、いや正確にはそれに加え余計なことも考えてる。例えばあの二人はどうしてるか~とか、お米が食べたい~とか。………だってね…
「くだらないこと考えてないとおかしくなりそうだもん…」
主に心が。どうもね、何かしらの攻撃を受けてるみたい。さっきからうるさいの、「我慢スルナ、快楽ニ身ヲユダネロ」って。たぶんアレの処理のことだね、きっと。あ、あと話し方が変わってるのは意識的なのじゃないよ。きっとアレだね、「精神が肉体に引っ張られる」………だっけ?
そんな風に色々と考えていると今度は音が聞こえてきた。……………え?どんな音?もちろんえっちぃ音です!みんなの想像に任せます!…って!?
「きゃあ!!」
すぐに目を手で隠して見えないようにした。直接じゃないけど、区切られた布越しに見ちゃった。………が、合体してるところ。き、きき、聞かれても何も答えないからね!!………アレ?
ここでふと気が付く。何で恥ずかしがってるんだっけ?経験してるはずなんだけどなぁ…。そう思うと頭が冷えて、冷静になった。その瞬間
「へっ!?きゃあ!?」
急に部屋全体が融け出した。当然、座ってた床も一緒だ。と、なると当然…
「キャアアアアァァァアアアア!!!」
落ちて行っちゃった。何も見えない闇の中に。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「うっ…イテテ…」
何故か倒れていた俺は起き上がり、辺りを見渡す。どうやら屋台村にいるようだ。
「う゛ぁー…。何か二日酔い゛した気分…」
とりあえず起きて身の回りを確認する。………あ、元に戻ってる。何がだと?身体が元に戻ってるんだよ。男の象徴も元通りです。良かった、良かった。
「ところで、何なんだ?このニオイ?」
悪い意味のニオイじゃない。クサくないし。これはアレだ、食欲を誘うニオイだ。実際…
ギュルルルゥゥ!
腹、鳴ってるし。………まぁ食事はあとだ。それよりちょっと気になることが出来た。それはこの屋台村の外に出れるかだ。さっきから急展開すぎて少々忘れていたが元々俺がいた場所は地下の牢獄だったはずだ。なのに今は屋台村にいるし、さっきはよく分からない部屋にいたし。そう決めて俺は歩き出した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「何でだよ…」
歩いて歩いて、歩きまくった。その結果………出れませんでした。
「おかしいだろーーーーー!!」
色んな意味で!!どんっだけ広いんだよッ!!もうこの規模は屋台「村」じゃない!!屋台「街」だよ!!
そう思いっきり叫んだ。………周りの人には奇異の目で見られたが。ん?そんなこと一度も言ってない?いやいやテンパってたんだよ、周りに目が行かなかったし…。え?起きたときはどうだったか?周りには酔っ払いが酔い潰れて寝てました。しかもいびきが変なんだよ。すぐそこでも聞こえるので聞いてみましょう。
「ブーーー………グゴゴゴ…ブヒッ……」
やっぱり何か変だ…。何か豚の鳴き声みたいだし…。しかもよく見ると鼻がちょっと変わってるような…。
俺は首を横に振って今考えていたことを否定した。さすがにそれはない、よな?
さすがにそろそろ限界なので屋台で食事をとることにした。聞いた話だがここの食べ物はタダらしい。まぁ少々気になるが背に腹は代えられぬ………ってわけで。
「いただきます!」
食事を始めることにした。………おぉ、この焼き鳥うまうま!こっちの肉まんもなかなか!こういうのを「食べるのをやめられない美味しさ」って言うんだろうなぁ…。そんなことを考えながら食事を…
「ごちそうさまでした!」
終えた。いや、まぁ名残惜しいけど…さっさとこの状況をどうにかすることが先…
「だぁぁあああぁぁぁぁあああ!?!?!?」
まさかの天丼だった。状況が分からない?一言で言うなら「また落ちた」、二言で言うなら「周りが融けて、また落ちた」だ。まぁ、とにかく
俺はまたしても闇の中に落ちて行った。




