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第九部 第十一部 突撃

「本当に起きたんですね。本当の本当に……」


 ハリーが意味深な事を呟いた。


 いやいや、聞きたくない話だなぁ。


「何が起きたの? 」


「まだ、はっきりはしていないのですが……恐らく起きてしまったのだと思います」


 セシリアちゃんの質問にハリーが淡々と答えた。


「何が起きたんだ? 」


 アルバートが動揺していた。


「とりあえず、そうだとしてもアイシクルケイブに入らないとしょうがないよね」

 

 ジェシーがそう判断した。


「そうだね」


 俊敏にジェシーの言葉に対応してマシューが動く。


 そして、コリーとケイシーも動き出した。


「なあ、ハリー。その動き出した何かってのは敵か? 」


 イエスがそうハリーに聞いた。


「まだ、はっきりしませんが、敵ではないです」


 ハリーがそう答えた。


「え? 敵じゃないの? 」


 俺が驚いて聞き直した。


「ええ、少なくとも貴方の敵ではありません。ただ……」


 ハリーがそう言い淀む。


 ううむ、全く分かんねぇな。


「言っちゃいけない領域の話なのね」


「はい、主自らが選択しなければならないと思います」


 セシリアちゃんの質問にハリーがそう答える。


「あ、地雷だ」


「やばい系だな」


 俺とイエスの意見が合う。


 大体、俺が選択とか罰ゲームだろ。


「どうしょうかな? 」


「どうすんだよ? 」

 

 俺がマジで悩むとアルバートが聞いてきた。


「いや、そこはリーダー何だから、良し俺が確かめてくるからお前達はここにいろ。何かあったら振り返らずにお前たちは逃げろとか言ってくれ」


「そーだよな。ここは全部俺に任せろとか言って欲しい」


 俺とイエスがそう話す。


「いや、それだと! 俺が犠牲になるだろう! 」


 アルバートが逆切れして叫んだ。


「いやいや、あんたが索敵なんだから行きなさいよ! 」


 ダリアが俺に叫ぶ。


「索敵の判断としては行かなくて良い……だと思うぞ」


「何だよ、その判断はっ! 」


「君子危うきに近寄らずだ」


「ううむ。確かにな」


 アルバートの突っ込みを俺とイエスが淡々と返す。


「全然、チームの意味がないじゃん」


 セシリアちゃんが深いため息をついた。


「いやいや、絶対やばいからやめた方が良いと思うわ。絶対ろくなことが無い」


「俺も同意だ」


 俺とイエスが淡々とさらに答えた。


「ちょっと、本当に置いてくよ? 」


 すでに先行してジェシーが百メールと先の岩の上から叫ぶ。


 とっくにフォーメーションを組んでアイシクルケイブに行くつもりだ。


「本当にバラバラなチームなんだな」


 マシューの俺達に対する独り言が聞こえた。


『いやいや、そういうノリでこないだ不滅(インモートリティ)に突撃して負けて大切な餌として繭のようにグルグル巻きにされて貯蔵庫に保管されてたくせに……。何度も同じ事を繰り返して駄目なのはお前らだろう』


「ああ、それは言えてるわね」


「とりあえず、フォーメーション組む振りして様子見るか」


 俺が喋ってたらしくて、ダリアとアルバートが淡々と現実的な判断をした。


 横でウェーズリーがコクコク頷いていた。


「どんどんチームが駄目な方に引っ張られていくよね」


 セシリアちゃんが悲しそうに俯いた。

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