表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

80/670

第八部 第四章 ひと悶着

「お前らはどこのもんだ? 」


 近衛の騎士団の一際位が高そうな奴が上から目線で俺に聞いた。


「いや、ここの冒険者ですけど」


「ほう? 包帯を巻いてるところからすると、ここでの事件に巻き込まれた奴だよな」


 近衛の騎士団の一際位が高そうな奴がせせら笑った。


「ああ、ずっと巻き込まれてますけどね」


 俺が苦笑した。


「何だか、相手のスカウトだの言ってるが、お前らみたいな事件に巻き込まれたような糞が良くもまあ恥さらしな事を言ってやがる」


「そもそも、言って良い事と悪い事があるだろうが」


 近衛の騎士団の一際位が高そうな奴の横の騎士団員が口々に俺達を罵った。


『そういや、窓の外で何回か粋がってるハートネット公爵のギルドの若手の冒険者が近衛の連中に囲まれていじめられてたな』


「わざわざ我々が出てきてやってるのに、生意気な奴がいるからだ」


「お前も、そんな奴みたいだな」


 近衛の騎士団員達が笑った。


「まあまあ、同じ国の人間じゃないですか。仲良くしないと」


 ハリーが横から間に入った。


『何という人格者。いやキメラだからどうなんだろうか』


「は? ハリネズミが喋った? 」


「キメラだと? 怪しい奴らだ」


 近衛の騎士団員が騒ぎ出す。


 まあ、ハリネズミが喋って仲裁したらそんなものか。


「あああ? こいつA級の冒険者章つけてる」


「しかも、ハートネット公爵のギルドの……」


 近衛の騎士団員が俺達の冒険者章を見て騒ぎ出した。


「お前、一体誰だ? <チームチェイン>の連中はアーランデル伯の元にいるはずだし、そうなると<チームジャスティス>になるが」


 近衛の騎士団の一際位が高そうな奴が急に驚いたような顔で聞いてきた。


「エドウィンって言うんだけど」


 俺が笑って答えた。


「げぇぇぇぇぇぇぇえ! <ストーカーのエドウイン>かよっ! 」


「マジか。一番関わったら駄目な奴じゃねーか」


「アーランデル伯の爆発事件も関わってるって言われてる奴じゃないか」


 一斉に近衛の騎士団達が後ずさりを始めた。


 あれ?


 何で?


「ま、まあ、なんだ。すまなかった」


 近衛の騎士団の一際位が高そうな奴がそう言うと囲んでいた近衛の騎士団の連中が皆走り去っていった。


「どうして? 」


「主、評判が悪すぎるのでは? 」


「まあ、関わったら駄目で有名だからな」


 俺が不思議そうに苦笑したら、ハリーとイエスが呆れた顔で突っ込んできた。


「ひどい扱いだな」


 俺がムカついて足元の石を蹴り上げた。


「ハートネット公爵からも通達が行ってんだろうよ」


 そうイエスが笑った。


「だからと言って逃げることなくない? 」


 俺が愚痴る。


 どうも、俺の虚像というものが凄すぎて困る。


「お前と揉めた相手はほぼ反逆罪で捕まってるからな。そういう意味でも関わりたくないんだろうよ」


 イエスが俺の肩をポンポンと叩いた。


 揉めて、あいつは反逆罪とか言われても困ると言う事か。


 困ったもんである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ