第七部 第八章 必殺技
バロール様からのご感想で、エドウィンが喋ってしまった部分は鉤括弧をつけた方が良いのではとご忠告いただいたので、一週間くらいで訂正させていただきます。バロール様、ご指摘をありがとうございます。
「何なの! あの私の格好をした変態は? 」
セシリアちゃんが叫ぶ。
ウェーズリーが動揺してきょどっていた。
「セシリアちゃん、ウェーズリーを一人にして待たせてたろ。その間にウェーズリーに声をかけて入れ替わったんだと思う」
「じゃあ、敵なんだ」
「うん。セシリアちゃんの師匠を狙ったんだと思う」
「しまった。手加減しちゃった」
セシリアちゃんが凄く焦っていた。
いやいや、手加減してたのか。
イエスより空を飛んでいるんだが。
「お、おのれぇぇぇぇ……」
ごぱっと血を吐いて偽のセシリアちゃんが立ち上がった。
痙攣している。
『たいした奴だ。十五メートル近く上に殴られて落ちて生きている自体が凄い。これは五階建てのビルから突き落とされたに等しい』
「むう、言われてみればたいした奴だ」
ダラダラと血が流れながらも俺の横で平気で解説しているイエスが一番やばいと思うが。
「お前、凄いな」
「ふふふ、殴られたインパクトの瞬間ジャンプしてダメージを減らしてたのさ」
俺の賞賛をふっという感じでイエスが笑う。
「いや、良くあるセリフだが、そこからアッパーで上まで跳ね上げられているから、結局的には全ダメージを食らっていることになるぞ」
「な、なんだと? 」
イエスが瞳孔を開いて驚いている。
「いや、当たり前だろうに」
「そんなはずはない。だって顎は破壊されてないもの」
イエスがそう顎をさすって呟いた。
つまり、ダメージは無いと自己暗示で自分に痛くないと必死に思い込ませているわけか。
哀れな。
「くくくっ、敵を前にたいした余裕だな」
偽のセシリアちゃんが俺とイエスを見てあざ笑った。
「いやいや、貴方ほどじゃない」
俺がそうにっこり微笑んだ。
そう、すでに偽のセシリアちゃんの背後にセシリアちゃんが立っていた。
セシリアちゃんが、がしっと偽のセシリアちゃんの襟首をつかむと、近くの教会の頑丈な庇になってる屋根の下に連れて行くと同時にパンチで屋根にアッパーで叩き込んだ。
そして、頑丈な屋根にはじかれたように偽のセシリアちゃんが落ちたら再度パンチ。
さらに頑丈な屋根にはじかれたように偽のセシリアちゃんが落ちたら再度のパンチ。
それが連打!
連打連打連打とラッシュになった!
「こ、これは……」
俺があまりの攻撃に衝撃を受ける。
「間違いない、屋根を使ってバウンドさせたデンプシーロールだ」
イエスがそう断言した。
「なんてこった」
あの必殺技をこのファンタジー世界で見ることになるとは。
「しかも、屋根を利用したリバウンドを使ってのデンプシーロールだぞ」
俺が喋っていたようでイエスがため息をついて答えた。
『何という戦闘センス。普通ではない』
「こんな恐ろしいデンプシーロールがあるなんて」
イエスが身震いした。
セシリアちゃんのデンプシーロールがさらにスピードを上げていく。
『ミンチになるんじゃないのか? 』
「あれ、セシリアはキメラ化してないよね」
震えるようにいつの間に俺達の背後にいたエイドリアン様が震えながら話した。
俺の横でハリーがこくりと頷いた。
「してないですよ。昔から実はあんな感じです。キレると止まりません」
俺がそうエイドリアン様に話した。
「良く俺は生きてたな」
エイドリアン様が身震いした。
いやいや、それは俺達も同じだった。
ウェーズリーすら真っ青になって震えていた。
お待たせしました全部社会が悪いんやも番外編の続編を今日から投稿です。
宜しくお願いします。




