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第七部 第二章 対策

 俺とイエスがやっと包帯が取れたお陰で、肉厚のベーコンと目玉焼きとフランスパンのような堅い歯応えのあるパンで朝食を食べていた。


「つまり、ハリーと合体出来そうなモンスターを探せば良いのだな」


 イエスがそう話す。


「いやいや、ハリーはハリネズミのままで居ないといけないと言う事は、一緒に連れて行けるモンスターで無いと駄目って事だぞ。ハリネズミ以外の姿だとセシリアちゃんが許さんし」


「ああ、そう言う面倒臭い話があったな」


「となると、連れて行けるモンスターは難しいよな。羊はだめか? 」


「うちの羊は強いとは思うが、今一つインパクトがな」


 イエスがそう呟いた。


「まあ、セシリアちゃんキメラの上を行くのは無理だよな」


「それは間違いない。あれは完全に次元を超えたキメラだったし」


 俺の呟きにイエスが深く頷いた。


「ハリーはハリネズミから出れないんだよな。別のモンスターでスタートすれば良いんだが、でも、やはりハリネズミで無いと駄目なのか? 」


 イエスの疑問に俺が深く頷いた。


『セシリアちゃんがなぁ。考えれば考えるほど無理ゲーだ。ダリアはともかく、セシリアちゃんを今怒らす訳にはいかない。殺されてしまう』


「待てよ? ダリアさんはどうなんだ? 」


 イエスが目をキラリとさせて聞いて来た。


「むう、魔法使いとキメラにすると言う事か? 」


 俺が唸る。


 俺とイエスがハリーを一緒に見た。


「あの……ダリアさんが怒るのでは? 」


 ハリーが心配そうに上目遣いで聞いて来た。


「いや、ダリアごときがキレても怖くないし」


「確かにセシリアちゃんの怖さを見ると、虎と猫くらいの差はあるよな」


「ええええええ? 」


 ハリーが困ったような顔をした。


「確かに魔法使いとしては卓越しているが、獰猛さも無いし、あれなら別に対処出来るしな」


「しかし、そうすると裏を返せば全然強くないかも知れないのでは無いか? 」


「いや、魔法とハリーの針のミックスなら、やりようがあるだろう? 」


 俺がそう微笑んでハリーを見た。


「いや、本人が嫌がると思いますが」


 ハリーが申し訳なさそうに話す。


「いや、セシリアちゃんと違って、命の危険は無いし、あれがどう思おうが関係無かろう。生き延びる手段としては仕方ないと思う」


 俺がそう断言した。


「確かにもしもの時に、そんな事は言ってられないしな。仕方あるまい」


 イエスも同意したのでハリーが困った顔をしていた。


「他に手段は無いしな。アルバートは剣は強いがあくまで剣士の範疇だし、あれとキメラ化しても意味がない。キメラモンスター同士の乱戦に参加出来るレベルとは思えない」


「ウェーズリーさんも盾になるだけだろうしな」


「ハリネズミとくっついたアルバートとハリネズミにくっついたダリアを考えてみたら分かる。どちらがまだキャラクターとしても戦いそうだと思うか? 」


「アルバートさんはちょっとチャラいから、どうもなぁ」


「だよなぁ」


「い、良いんですか? 」


 ハリーがオロオロしている。


「いやいや、現実だし」


「そーそー」


 俺の話にイエスが同意した所でハリーが食卓の椅子から降りるとタタタと走って、イエスの牧場の食堂の扉を開けた。


 そこに、アルバートとダリアとウェーブリーが無言で立っていた。


 仲間なんで俺の索敵に引っ掛からなかったようだ。

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