表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

109/670

第九部 第二十一章 逃げろ

「ふはははははは! 祖師よ! 天界で見ておられますか? 世界の滅びが始まりましたよ! 」


 ハリーが狂ったような顔で叫ぶ。


 地の龍のエンシャントドラゴンが光の輪を吐き出した。


 それが地面がぼこっと大きな道のように地盤沈下して砕きながらケルトの王都へ向かう。


「こ、これは終わったか……」


「何か手は無いのかな? 」


 俺の呟きにイエスがセシリアちゃんの師匠に聞いた。


「その光っている紋章が恐らく、あのエンシャントドラゴンなどを動かしている可能性がある。一か八かで全力で地の龍のエンシャントドラゴンから離れるかだ。確証は無いが……」


 セシリアちゃんの師匠が今頃言った。


「「いや、早く言ってくれっ! 」」


 俺とイエスが叫んだ。


 俺が全力で走る。


 馬車が置いてあった所へだ。


 イエスが口笛で羊達を呼んだ。


「あくまで想像だ! 無理かもしれんぞ! 」


 セシリアちゃんの師匠が叫んだ。


「一か八かでやるしか無いっ! 」


 俺が馬車に走りながら叫んだ。


 俺の自慢の足のお陰で馬車が目の前に来た。


 ザザザザザザッ!


 その時、大量の針が俺達の馬車を襲った。


 馬車の馬が矢のような毒針で次々と死んでいく。


 ハリーだ。


「なるほど、お前が馬車の馬を殺したという事はビンゴってことか? 」


 俺が憎々し気にハリーを見た。


「困った主ですね。貴方は福音枢機卿(ゴスペルカーディナル)の立場を軽く考えていたようですな」


 ハリーが俺を冷やかに睥睨した。


「いやいや、俺じゃないだろうに! 本来はセシリアちゃんなんだろう? 」


「どうであろうと、紋章がある方が福音枢機卿(ゴスペルカーディナル)なのです。貴方は祖師の為に世界の破壊を行わないといけません。逆らうと言うなら、私は実は麻痺毒のハリも持っているのです。ずっと寝たきりで仕事をしてもらう事になりますよ」


 ハリーが俺を脅した。


 だが、それは逆効果になった。


 セシリアちゃんやジェシーがキレた。


「早く行ってっ! 」


 セシリアちゃんが岩を持ち上げてハリーに投げた。


 そして、その間を縫うかのように、ジェシーがハリーに弓を射た。


 ジェシーは弓使いだった。


 それらをハリーが毒針で連弩のように攻撃した。


 だが、飛んできた矢は毒針で落とせても岩は無理だった。


 ハリーが舌打ちをして飛んできた岩を避けた。


 その一瞬で、セシリアちゃんは師匠を抱き上げた。

 

 ジェシー達はアルバート達と連携してセシリアちゃんを守るように木の生い茂るとこに移った。


 背中の針が大量にあれば、恐らくジェシー達やセシリアちゃんを殺していただろうが、ハリーは針をだいぶ減らしていたので撃つのを止めて俺に集中させてきた。


 だが、毒でなく麻痺毒しか使えないようで、針の数から数本ずつしか打ち込めないようだ。


 俺がその麻痺毒の矢のようになった針を避ける。


 その間にも地の龍のエンシャントドラゴンは光の輪を地面を破壊させながらケルトの王都に向かわせていた。


「早く逃げてっ! 」


 セシリアちゃんが叫んだ。


 だが、矢のような針は厄介だった。


 まっすぐに走れない。


 俺が舌打ちをした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ