第一部 第一章 プロローグ
前から気になってはたいたのですが、状況説明の主人公の心の中で言葉とつい喋っていた言葉の区別がつきにくいので、この度、バロール様の感想でもご指摘されましたので、今後主人公のつい喋ってしまったセリフは『』で囲むことにいたします。
6/23より訂正していきますので、宜しくお願いいたします。
前世の記憶があると言えばありがちだろうか。
俺は前世では日本と言う国のある大手の会社に勤めていた。
上司が酷い上司で考え方が古いのか、いつまでも会社に居ないといけない。
仕事は終わったのに帰ると言うと説教されて、延々と報告書とか意味あるのか分かんない仕事が振られる。
全てがサービス残業でウンザリしていた。
また、上司が仕事が出来れば良いのだが、これがまた今一つだった。
さらに上司自身が労組などに特別なルートを持っていて組合は知らんふりだし、非常に強面であるので帰らしてくださいって部下は誰も言えない。
皆はドンドン疲弊していった。
ある日、社員の間で、流石に皆で言おうと言う話になった。
帰れる日は帰らしてくださいと。
それで、誰が最初に言いに行くかと言う事になって、皆の中で盛り上がって俺が最初に行く事になった。
そして、皆も俺が上司に言った後に続いて抗議する手はずだったのが、いざ俺が言いに行ったら誰もついて来なかった。
結果的に上司に俺は目をつけられるようになった。
曰く、他の誰も文句を言ってないのに仕事で協調性が無いと。
それで、段々と会社に居ずらくなっていた。
その時に大手ではあったが、会社の方も不況で希望退職を募ることになった。
俺は孤立してたし、評価も悪かったし、希望退職をしたらどうかと上司に言われたのであっさり受け入れて辞めた。
三年分の年収上乗せだし、その間に次の仕事を探せば良いかと思ったが、不況もあり三十六歳の当時の俺にはまともな仕事は無かった。
それで、派遣の仕事を転々として、ある日、身体を壊して調子が悪い時に、そのまま倒れて意識が無くなった。
後でその時に心不全か何かで死んだという事は気が付いたか、それを理解したのは前世の意識を持ったまま新しい中世ヨーロッパのような世界に転生した時だった。
俺はそこで三つの事を心に決めた。
一つはちゃんと食べられる技術を身に着ける。手に職をつけると言う奴だ。
一つはヨイショは大切。お偉いさんにはどんな人でも取り入って可愛がってもらい味方になって貰うと言う事。
そして最後の一つは絶対に自分がここに居ると決めた大手や条件の良いところは辞めないでしがみつく。
この三つだ。
これは絶対に今世ではやると決めた。
そうして、俺はこの冒険者がいる世界で、ある特殊技能を身に着けた。
冒険者に必須な索敵と相手の状態をつぶさに得られる特殊能力もあるものだ。
さらに、この世界の大物であるエイドリアン・ハートネットギルドマスターに取り入った。
ハートネット公爵家の跡取りと言う噂のあるおっさんだ。
現在のハートネット公爵家は怨霊みたいな爺さんがやってるが、噂では当代のハートネット公爵家の爺さんが亡くなった場合には、ギルドマスターを辞めてハートネット公爵家を継ぐらしい。
まあ、らしいと言っても、俺は索敵と相手の状態や状況を調べれるので、それが本当である事を知っている。
しかも、実はハートネット家は王家とも非常に仲が良い特別な家であるのを知ってしまった。
そこで、自分のチームの渉外としてせっせとエイドリアンさんに好きそうなお酒を贈ったりして取り入った。
ヨイショに勝るものは無し。
これこそ、大切な事なのだ。
そして、俺達の冒険者グループ<チームジャスティス>は子供の時からの友人達が作った冒険者グループだ。これは将来SS級もあり得る優良グループだ。幼馴染からの付き合いといあうラッキーな関係であったが、ここに入り込んだ。
名前は何か厨二っぽいので嫌なのだが、そこはそれ、大手にはしがみつくと言う俺のポリシーが支えになっている。
本当は兵士とか役所勤めをしたかったのだが、俺の産まれたのがあまり良い家で無かったので、冒険者くらいしかまともな職が無かった。
とはいえ、A級冒険者はこの世界では非常に少ない上位クラスなので、これはこれで大手に就職したと思っておいている。
だが、人生に荒波はあるものだ。
ある日、チームの仲間に呼ばれた。
勿論、嫌な予感はしていたので、準備はしてある。
俺は不穏な空気の酒場に向かった。
とりあえず、短いですが第一部を投稿いたします。
一日二本くらいの予定です。




