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 日曜日。由良に連れられて行ったのは、一年前と同じ舞台だった。悔しかった思いが交差する。何の悪戯か、俺たちが入ったのはあの代表候補校の試合だった。




 代表候補校が親の敵のように、対戦相手を応援した。去年と同じだ。5回コールドで代表候補校が圧勝した。負けた選手たちは涙を見せながら、グランドを後にする。一歩一歩、自分の足でグランドを踏みしめながら。


「去年の藍紗ね、逃げるようにグランドから去ったでしょ。現実から逃げたいって言っているようだった」


そうかもしれない。俺はあの時、この惨めな場所から逃げることしか考えていなかった。


「本当の藍紗の立つ場所はあそこだよ」


由良の指はバッターボックスを指していた。そこは、一年前、4番バッターを務めて立っていた場所だ。


「藍紗、自分の足で歩いて、あそこへ行って」


由良の瞳は真剣だった。




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