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崎裏町の怪異  作者: 齊藤
三枝教諭
16/18

曖昧な結末

夏休みが始まってしばらくして、サッカー部部長の実原(さねはら)が逮捕された。 死体損壊の容疑である。 未成年ということもあって報道では名前は伏せられていたがさすがに地元では誰もが知るところとなった。

殺人ではなく死体損壊(したいそんかい)というのはよくわからない。 死体の移動や損壊(そんかい)をしたのは丸山さんだったのではないのか。 報道は丸山さんには触れていないが拘留(こうりゅう)されたままだし、私が刑事と接触する機会もないので今のところ真相を知る方法がない。 刑事にきいたところで教えてもらえるわけもないが。

「丸山さんは部長をかばって嘘をついたんじゃないか?」

ユウヤはそう言うが、仮にそうだとしてもあまりに不明点が多い。 丸山さんが嘘をついていたのなら実際には何が起こっていたのか。 何もかもわからない。

三枝(さえぐさ)教諭は神社で誰かと会う予定があったと刑事は言っていたが、それが実原(さねはら)だったのだろうか。 しかし実原(さねはら)は殺人ではなく死体損壊で逮捕されているのだ。 結局、三枝(さえぐさ)教諭を殺したのは誰なのか。

「警察の方で進展があったならそれでいいじゃないか。 こっちで情報不足のままで考えたって何もわかるわけないし」

ユウヤはいちいち正論を言う。 そんなことはわかっている。 それでも気になるのが人間というものだ。

でも、確かにわかるわけがない。 いずれ知る機会もあると思って一旦忘れよう。

そういえば、ユウヤは短期間とはいえサッカー部に所属していたのだから実原(さねはら)面識(めんしき)はあるはずだが何か思うところはないのかと思ったら、「イケメンもげろ」と言う。 実原(さねはら)は男前らしい。

外出を控えるようにという指示も解除された。 事件がなかったとしても私自身は家に引きこもって過ごしただろうけど、折角の夏休みなのだから一度くらいは海水浴にでも行ってみるのもいいかなぁ、などということを毎年考えながらも結局はどこにも行かないのも毎年のことで、さて、何して過ごそうか。

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