一話 静かな日々
柔らかい朝日と、鳥の鳴き声で目を覚ました。
美しい陽光が優しくハルを撫でたが、ハルにとってはただの明かりだ。
目を開け、ゆっくりと体を起こし、静かに一日を始める。
寝具を整え、簡素な朝食を取る。
味はよく分からないが、空腹は満たされる。
身支度を終えると、棚の上に置かれた銀の首飾りと、古い短剣に手を合わせた。
それは祈りというほどのものではない。
習慣のようなものだった。
古い革袋を手に取る。
年季が入り、何度も補修された簡素な袋だ。
中に五つほどの革製品を詰め、ゆっくりと家を出る。
石畳の道の端を静かに歩く。
道の両側には民家や商店が規則正しく立ち並び、住人たちの笑い声や足音が、石畳に跳ねるように広がっていた。
ハルはそんな様子を気に留めることもなく、目当ての場所へ歩く。
綺麗な二重の眼は、周囲の景色や人が存在しないかのように、前だけを見ている。
しばらく歩くと、ハルは小さな雑貨屋に入った。
「おはよう」
店主が元気に挨拶をするが、ハルは軽く頭を下げるだけだった。
「……これ、お願いします」
それだけ言って革製品を並べる。
店主は「いつもありがとな!」と大きすぎる声で言った後、代金を渡す。
「どうも……」
ハルは小さく頭を下げ、代金を受け取り店を出る。
背後で「また来週な!」という声が聞こえたが、振り返らなかった。
「相変わらず、辛気くさいな」
店主は吐き捨てるように言った。
「仕方ないよ。あんなことがあったんだから」
品物を並べていた店主の妻が、諭すようにつぶやく。
「それにしてもよ……」
店主はそれ以上語らなかった。
ハルはまた黙々と歩き、ひとつの店に入る。
店内には、たくさんの動物の革が並べられていた。
薄暗く、独特な匂いが充満している。
用のない者は近づきもしない場所だが、ハルは気にする素振りもない。
ハルは特に吟味する様子もなく、慣れた手つきで二枚の革を取る。
入り口の側に座る店主の前に、そっと品物と銀貨を置いた。
「これ……お願いします……」
店主は、スッと銀貨を左手で握り、右手にあらかじめ握っていた数枚の銅貨を、ハルの差し出した掌に落とした。
無駄も温度もない、機械仕掛けのやり取りだった。
ハルは小さく頭を下げ、店を出た。
ハルはそのまま隣の店に入る。
店内にはたくさんの食料品が置かれていた。
ハルは迷いなくスイスイと店内を進み、特に視線を送ることなく、通りざまに商品をいくつか取り上げていく。
必要な物を集め終えたハルは、出口の横で代金を払う。
ここでも会話らしい会話はない。
店を出て、帰路に着く。
帰り道では、ひそひそとした会話や視線を感じる。
街の人の自分への評価はうっすらと理解していたが、まるで気にならない。
家に戻る。
荷物を片付け、昼を過ぎた頃。
扉が勢いよく開き、声だけが先に飛び込んで来た。
「ハル! 天気いいよ!」
明るく、よく通る声。
少し遅れて、春の陽気を引き連れたリリが飛び込んできた。
花屋の娘で、幼なじみ。
街一番の美人だと、誰もが言う。
「今日は花摘み! 手伝って!」
有無を言わせず、腕を引っ張られる。
「……わかった」
ハルは抵抗もしなければ、自ら進んで歩こうともしない。
腕を引かれるまま家を出る。
街外れへ向かう道すがら、リリはずっと喋っている。
「風が気持ちいいね!」
「見て! かわいい子猫!」
感じたことをすべて言葉にするかのように、踊る声でずっとハルに語りかける。
ハルがほとんど反応しないので、大きな声で独り言を言っているようにも見える。
リリの声はハルを素通りして、空へと吸い込まれて行く。
その時、青く広がった空の中で、ひとつの意識が目を覚ます。
「うるさいな……」
その意識は、ハルとリリに焦点を合わせる。
「騒がしい女と、静か過ぎる男か……」
「目もすっかり覚めたし、しばらく観察してみるか……」
ハルたちは街外れを歩いていた。
リリは少しぐったりしている。喋り疲れたのだろうか。
少し歩くと花畑が見えた。
たくさんの花が綺麗に咲いていた。
リリは駆け出した。さっきまでの様子が嘘のように元気を取り戻している。
「いっぱい咲いてる!」
リリは花畑の真ん中まで進み、しゃがみ込む。
花を吟味しながら、丁寧に摘んでいく。
ハルは少し遅れて、リリの横にやって来た。
リリはしゃがんだままハルの方に顔を向け、話しかける。
「綺麗に咲いてるね!」
ハルからの返事はない。
少し拗ねたように、リリは言った。
「ハルも手伝って」
ハルは黙って頷き、リリの近くで膝を曲げた。
プチプチと近くの花を摘み、リリに手渡す。
リリは「ありがとう」と言いながら、ハルが差し出す花を見るた後、呆れたように首を振った。
「これじゃ売り物にならないよ。
この花はまだ蕾だし、こっちのお花は花びらが欠けてる。
綺麗に咲いたお花だけ摘んで」
責める口調ではなかった。
ハルは少し首を傾げて言った。
「花は花でしょ……?」
「それに、綺麗な花がよくわからない……」
リリは少し考えてから、辺りをキョロキョロと見渡した。
「あった!」
少し弾んだ声を出すと、ハルに背を向け歩き出した。
十歩ほど歩いたリリは、スッと地面に手を伸ばした。花を摘んでいるようだ。
立ち上がったリリは後ろに手を組み、いたずらな表情で駆け寄ってきた。
勢いそのままに、自分の顔をハルの目の前まで近づけ、得意気に笑う。
ハルは、鼻と鼻がぶつかりそうだなと思った。
次の瞬間――
「こんな風に咲いたお花を摘んで欲しいの」
リリは隠していた花を、二人の顔の隙間を埋めるように、そっと差し出した。
二人の間に、見事なユリの花が咲いた。
ハルは、じっと花を見つめた――
確かに僕が摘んだ花より、瑞々しくしっかりしてる。
花びらも、ゆったりと大きく開いてるな……。
そう考えていた。
「どう? 綺麗でしょ?」
「わたしが一番好きなお花なんだ!」
リリの声に反応するように、ハルの視線がユリからリリに移った。
ユリ越しに、瞳を大きく開いたリリの顔がハルに飛び込んで来た。
ハルは自分の頬がうっすら温かいのに気付くが、特に気にせず答える。
「……うん……綺麗……なんだと思う……」
リリはパッと表情を晴らした。
「ね! ハルにもわかるでしょ? これが綺麗なお花!」
今にも踊りだしそうな声で言った。
「なんとなくね……」
ハルは呟くように返した。
空は黙って二人を見ていた。
少し日が傾いた頃、二人は帰路に着いていた。
帰り道のリリは気持ち良さそうに鼻唄を歌っている。足取りもとても軽い。
リリの後を追うように、ハルは歩いていた。手には花がたくさん詰まった大きな籠を持っていた。
ハルはリリの後ろ姿を見ながら、今日はたくさん花を摘めたから機嫌が良いんだな、と思っていた。
リリの鼻唄は優しく風に乗って、ハルの中に入って来た。
黙って後ろを歩き続ける。
街の入り口に着く頃、空が突然灰色に染まる。
「雨が降りそうだね、急ごうか」
リリがハルに語りかけた途端、大粒の雨がリリの肩に落ちた。
「降ってきた! 急ごう!」
リリはそう言うと小走りで家へ向かった。
ハルは同じ速さで後を追う。
束の間、大きな音を立てて雨が石畳を叩きだした。
「凄い雨!」
リリは両手で頭を押さえ、本格的に駆け出した。
ハルは花の入った籠を抱き抱えるようにして後を追った。
辺りでは洗濯物が一斉に引き上げられ、人々は軒先へと駆け込んでいく。
街は、にわかに色を変えた。
二人は、リリの家の軒先に、やっとの思いで飛び込んだ。
「わぁ……濡れちゃったね! 大丈夫?」
リリはハルに尋ねた。
「……大丈夫」
ハルはそう言いながら、花の入った籠をリリに差し出した。
花はほとんど濡れていない。
ハルの差し出した手から、雫がポタポタと落ちた。
「びしょびしょじゃない!
雨が止むまでウチで休んで行って」
リリは提案した。
「平気だよ……」
ハルはそう言うと、軒から出て、誰もいない雨の通りを歩き出した。
「ハル! 今日はありがとう!」
リリはハルの背中に叫んだ。
ハルは、ゆっくりと歩いている。
「風邪ひかないでね! また来週ね!」
リリは再び叫んだ。
ハルは立ち止まり、少し振り返った。
そして、ほんの少し手を上げてみせた。
そうしてまた、ゆっくり歩き出した。
雨に気付いてないような佇まいで歩く、ハルの後ろ姿を見送るリリの目は、悲しみを浮かべていた……。
「フンッ」
雨音に紛れ、空は不満そうに声を出した。
ハルが灯りのない家の扉を開く。
まだ日は沈んでいないが、空を厚く覆う雲のせいで部屋は薄暗い。
ハルは濡れた衣服を脱いで、体をゆっくりと拭いていく。
替えの服に着替えるが、さっきまで着ていた服とさして変わりはない。
濡れているか乾いているかの違い以上の変化は見いだせない。
ハルはゆっくりと夕食の準備を始める。
準備と言っても、簡単なスープを作り、固いパンを皿に乗せるだけ。
夕食をテーブルに並べると、ハルは頭を軽く下げ、ゆっくりとパンをちぎり、スープに浸して口に運ぶ。
同じリズムで同じ動作を繰り返す。
食事というよりは作業に見える。
何もこの食事だけが特別なのではなく、日に三度取る食事は大抵こうだった。
作業を終えたハルは食器を片付け始める。
綺麗になった食器を所定の位置に戻す。
他に食器は見当たらない。
その他、諸々の生活の雑務を終えたハルは灯りを消し、静かにベッドに横になる。
僅かな時間、暗闇を見つめ、目を閉じる。
ふぅっと溜息をつくと、いつもはすぐに眠りに落ちる。
しかし、この夜はハルの瞼の裏に、短い映像が流れる。
白いユリ……。
大きな瞳……。
笑顔……。
ハルは、今夜は少し暑いなと思った。
翌朝、目を覚ましたハルはゆっくりと体を起こした。
いつものように寝具を整え、食事を取り、手を合わせる。
食事の片付けが終わったテーブルに大きな革を広げると、慣れた手つきでカットしていく。
ハルは黙々と作業を続ける。進行は大して早くはないが、丁寧な手つきだ。
しばらくすると、鐘の音が遠くで聞こえた。
この街の正午を知らせる鐘だった。
ハルは台所へ立つと、いつもの簡素な食事を用意し、その場で立ったまま食べた。
水を一杯飲み干し、またゆっくりとテーブルに戻り、作業を始めた。
夕方、そろそろ日が沈む頃。
「……出来た」
テーブルの上には、持ち手の付いた革の巾着袋が置かれていた。
凝った装飾もなく派手さはないが、細部まで丁寧に仕上げられた、丈夫で使い勝手の良い品だ。
これが、彼の生業だった。
コツコツと革製品を作り、週に一度街の雑貨屋に買い取ってもらう。
その後、必要な材料と食料品を買って帰る。
毎週それの繰り返し。
一人で生活をするようになった五年前からずっと。
めくってもめくっても、ずっと同じページ。
出来損ないの絵本のようだった。
それから数日経ったある日。
いつもの朝の家事を済ませたハルは、珍しく思案していた。
先週仕入れた材料はほとんど使ってしまい、仕事をする材料がない。
街に行くのは明日。
今日の仕事が出来ない。
街に出るのを一日早めるか……と考えたが、
「また来週ね」
リリの声が聞こえた気がした。
ハルは思い付いたように、壁際の棚の上にある小さな箱を開けた。
中から、小指の先ほどの大きさの塊を取り出す。銀のようだ。
ハルはテーブルに戻り、銀を暫く見つめた。
小さな金槌を手に取り、コツコツと叩き始める。
暫くすると、鐘の音が遠くで響いた。
ハルの耳には届いてないようだ。
日も暮れ、いつもなら夕食が終わる頃。
「……うん……」
ハルは小さく呟き、出来上がった銀細工を眺めていた。
それはユリの花の形をしていた。小さな穴がひとつ空けられている。
ハルは細い革ひもを穴に通した。
首飾りだった……。
ハルは出来上がった首飾りを丁寧に棚の上に置き、珍しく乱雑に仕事道具が置かれたテーブルを片付け、ゆっくりと食事の準備を始めた……。
翌日の午後、街での用事を済ませたハルは珍しく少し足早に帰路に着いていた。
良い革がなく、代用品を思案していたらすっかり遅くなってしまった。
我が家が遠くに見えてきた。
ドアの前に人が立っている。遠目にもすぐリリだとわかった。
ハルを訪ねて来る変わり者は彼女くらいだし、こちらに気付いたのか、大きく手を振っている。
あんなことをするのも彼女くらいしかいない。
ハルは歩を緩め、ゆっくりと歩いて家の前まで辿り着いた。
「遅い!」
リリは頬を少し膨らませる素振りをする。
怒っている訳ではなさそうだ。
「ねえ! 今日も花摘み手伝って!」
リリはいつもの調子でハルの腕を掴む。
「……うん……でも……えっと……」
ハルはモゴモゴと呟く。
「嫌なの?」
リリはハルの手を掴んだまま、少し睨むような目をする。
「嫌……とかじゃないと思う」
「僕は……喋らないし……花もよくわからないから……」
「一緒に行っても……あまり役に立たないし……」
「リリも……つまらないでしょ…………?」
ハルの言葉を聞いて、リリは少しの間キョトンとした表情をしていたが、ぷっと吹き出して笑いだした。
「ハルもそんな事考えるんだ!」
リリは笑いながら言った。
「私が今日も色々教えるから大丈夫だよ!」
「大体、こんなか弱い私に花を持たせて帰らすつもり?」
リリは笑いながら、バンバンとハルの肩を掌で叩いた。
か弱い……? とハルは思ったが、口には出さなかった。
「それに!」
「別につまらなくなんて無いよ!」
リリは笑顔で言った。
「でも、もう少しお喋りの相手してくれたら嬉しいかも」
意地悪な表情でハルを見つめて言う。
「……うん……」
ハルは短い返事をした。
「ほら! 早く荷物を置いてきて! 行くよ!」
リリは急かすように言った。
「……わかった……」
ハルはそう言うと、家のドアを開けた。
ハルは部屋の隅に荷物をまとめて置き、家を出ようとした。
ドアを開けようと手を伸ばしたが、手を止めて部屋へ引き返す。
棚の上にある、ユリの首飾りをじっと見つめる。
そっと首飾りを手にし、ポケットに入れた。
家から出ると、「行くよ!」とリリに手を引っ張られた。
街外れまでの道中、リリはずっと喋っていた。
いつもと同じだ。
「ハルは考え過ぎなんだよ!」
「嫌だったら誘わないよ!」
「私がつまらなそうにしてた事ある?」
リリは捲し立てるように声をかけてくる。
「……いや……」
ハルは短い返事をする。
「でしょ?」
「大体ハルは、滅多に家から出ないんだから、たまにはこうやって外に出なきゃ!」
「わかった? 来週も手伝ってね!」
「……うん……」
そんな会話がずっと続いた。
ハルもいつもより返事をする回数が多い。
あっという間に花畑に着いた。
今日も沢山の花が咲いている。
「さぁ! 今日も綺麗なお花を沢山摘むよ!」
「先週教えたでしょ? 綺麗なお花! 覚えてる?」
リリはそう言うと、ハルの顔を覗き込んだ。
「えっと……」
「なんとなくだけど……」
「綺麗……って……こんな感じかな?」
ハルはポケットから首飾りを出した。
「……これ、ハルが作ったの?」
リリは驚いた表情で首飾りを見ながら言った。
「うん……」
「先週……家に帰った時に……リリがユリの花を見せてくれたのを……思いだして……」
「昨日も、仕事が無くて……どうしよう……って思ったり……」
ハルの返事は要領を得ない。
でも、リリは気にしている様子はない。
食い入るように首飾りを見ている。
「すっごい綺麗だよ!
私の大好きなユリの花! 本当に綺麗!
これなら高く買い取ってもらえるよ!」
リリは凄い凄いと言って跳び跳ねた。
「いや……売り物じゃ……ないんだ……」
「ごめん……覚えては無いんだけど……」
「リリの……誕生日……」
「花の咲く季節……だったよね……?」
「だから……リリに……」
ハルはなぜか心がムズムズとした。
リリを見られず、目を伏せながら喋った……。
こんなに喋ったのは、いつぶりだろう?
ハルは、リリの返事を待った。
いつもなら、喋り終わる前に返ってくる返事がない。
聞こえなかったかな?
ハルはそっと顔を上げる……。
リリは口に手を当て、立ち尽くしていた。
頬はほんのり赤く染まり、目は潤んでいるように見えた……。
ハルもまた、予想外のリリの反応に、どうして良いかわからなかった。
「私に……?」
リリは口を開いた。
「……うん……」
「ごめん……銀細工は得意じゃないんだ……」
「気に入らない……よね……」
「そんな事無い!」
ハルが喋り終わる前に、リリが叫んだ。
いつものタイミングだ。
「凄く……嬉しい……」
リリの瞳から一粒涙が零れた。
涙は陽に照らされ、輝いて見えた。
ハルはリリの顔を見つめていた。
体が熱く感じる……。
体の真ん中が、トクントクンと脈打つ。
走った後みたいだ……。
でも、嫌な感じはしない……。
リリの顔を、じっと見ていた……。
リリは笑顔で言った。
「ありがとう! 大事にする!」
ハルはリリの笑顔を見て、胸がスッと軽くなる感覚を覚えた。
同時に体が動いた。リリに向かって、そっと首飾りを差し出した。
リリも両手をゆっくりと差し出した。
ハルはリリの掌に首飾りを置こうとした。
その時――
ハルの体の真ん中が、ドクンと大きく跳ねた。
音も光もないが、雷に貫かれたようだった。
ハルの手から首飾りが離れ、リリの掌に落ちた。
ハルの手はリリの手の横を、ゆっくりと通り過ぎて行く……。
ハルは崩れるように、花の中に倒れ込んだ。
静かだ……。
何も聞こえない……。
ハルは空を見上げていた……。
花びらが沢山舞っている……。
リリが何か叫んでいる……。
泣いてる……?
どうして……?
何も聞こえない……。
青い青い空が広がってる……。
ハルは、ゆっくりと自分の意識が空に吸い込まれる感覚を覚えた。
視界が白く閉じていく……。
ゆっくりと……。




