今回の設定解説
チート転生者
お馴染みトラックアタックからのチート転生して来た、誰も得をしない地獄を作り出した元凶。多分彼女を送り出したのは邪神の類。
現代日本の義務教育を受けた者なら大半がなる薄っすらとしたリベラリストの女性。
地方から苦学して東京の名門大学に入学、そこで幼稚舎組のおハイソな子女との明確な格差を実感。その後、ボロボロになった自己肯定感を立て直す為、青年海外協力事業に従事し色々と衝撃を受ける。
なまじ優秀だった為、使命感に燃えて周りに煙たがられる程の人間に成長。何処かで折り合いを付けるには彼女には階級と格差へのコンプレックスが強すぎたのだ。
そんな彼女の転生した先は昭和20年、東北寒村の小作農の3女と言う、最大級に幸せでも他家に嫁に行き地道に農作業をしながら子を産むと言う、令和脳の才女からすれば地獄の様な環境であった。因みに100年に一度の美人である。
当然ながら彼女はいち早く地獄から抜け出すべくあらゆる手段を取った。それがこの時代に生きる人々にとっては侮辱に等しいとは言え、貧困と無知(彼女視点)は許しがたかったし、抜け出す努力を怠る両者も兄弟姉妹も信じられなかった。
憐れんでいたが正しいだろう。彼女はこんな日本を世界を変えようと思い、そのチートパワーを使い倒した。それが最悪の結果になると知らず。
彼女の仲間達
反応弾が降り注いだ日、最後まで彼女の側におり、完全変態した思考で世界を滅ぼす様願った人々。
主に穏健左翼(左右どちらでも寄り切った奴に穏健があるかは知らないが)、平和主義者、洗脳された政治家、面従腹背の機会主義者、政治的異能生存体などの愉快な仲間達。
皆彼女には思う所はあったが、彼女が傲慢とは言え真に未来を作り出せる存在と信じてはいた。実の所、思想が裏返ったのは左の方にいた連中で、他はまー多分こうなるだろうなとは内心思っていた。
我々の子供達
日本国の灰から描かれた死の天使。彼ら彼女らは殺す為に殺し死ぬ為に死ぬ。その心は贖罪と殉教(殉国では無い。彼らの言う帝国には政府も国民もいない、ただ陛下と彼ら兵士だけが存在している。それは国家とは言え無い)に満たされ、常に父祖の犯した罪の重さに苛まれている。
人間性を完全に失った訳では無いので愉快な個体もいるがそのユーモアは暗く出力される。純粋に直向きに彼ら彼女らは死に向かう。哀れみは必要ない。
彼らは彼女と余命僅かな生き残り、そして世界の燃え殻の上に作られる新しい日本の象徴となる方の遺伝子から作られたデザインヒューマンである。
また遺伝的多様性が少ない為、ジオフロント内に保存されていた動物遺伝子も使用され、人口子宮から速成成長で取り出された後は外科処置により強化もされている。
彼ら彼女らは人間では無い。放射線の嵐が巻き起こり、現在の地球とは全く違う生態系に改造された世界で唯一の支配者となるべく作られた「日本人」と言う種なのだ。
なして彼らの戦術は第一次大戦レベルなのか?
彼女が軍事アレルギーだったから。こればかりは戦後平和教育を恨むしかない。彼女は「自衛官さんはがんばってるなあー、でも災害派遣するなら専門の機関を作って其処に皆移ったら良いのに」くらいの軍事音痴で、尚且つ海外協力の経験から紛争を暴力を憎んでいた。
じゃあ何故彼らは戦えてるの?
遺伝子提供者の中に某元大本営参謀、ビルマで虎に食われなかった元衆議院議員、異能生存船坂、等が居たから。
彼らは比喩では無く炉に身を投じた。遺伝子、記憶、経験を抽出する科学的な炉に。
その彼らの思考から打ち出されのが、子供達が使う些か古臭い戦術と兵器であり、その古さを大量突撃と反応兵器の大規模使用で補っている。
米ソや他国はどうしてるの?
日本から接収した技術で時代を大きく進め、デタントも成功して、2国で火星探査を行うくらいの黄金の時代を迎えていた所、地下からインベーダーの襲来に合い世界と人類の命運を掛けて一致協力して戦っている。
反応兵器を撒き散らす敵に対して、自律兵器からパワードスーツ、レーザー兵器までチートのリバースエンジニアリングで対抗しているが、無限に湧き出す肉の津波と味方だろうと民間人だろうと反応砲弾を撃ち込んで来るインベーダーに押されている。
救いは無いのですか?
無い。己れの悪因悪果と敵の愚かさを呪え。