表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼんじゃーのネタ帳  作者: ボンジャー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/37

日本製品は麻薬ですね

 1937年8月26日 突如の侵攻から始まった上海包囲戦は日本による驚天動地の作戦により幕を閉じた訳であるが、襲われた方の米国の世論が沸騰したのは言うまでも無い。「ひと様の土地に傀儡国立てたんだから殴られるのは当たり前だろ」と言う冷ややかな見方も無くはないのであるが、他人が殴られるのを傍で見ているのと、自分が殴られるのは当然ながら違うのでキれる者の方が多数派なのだ。


 まあ一応、キれるには相応の理由もある。表面上少なくとも合衆国は日本帝国の様にあからさまな侵略行為を働いた訳では無く、開く迄も正当な手段で利権を購入し、「度重なる悪辣な」攻撃にあって「止む無く」自衛行動を取っただけなのだ。


 満州共和国建国にも文句は言って貰いたくない。合衆国は自由と平和を愛する満州の人々の願いに答え、国際的な承認(独ソ除く)を得て満州の独立に手を貸しただけである。いい?イエローモンキーがやるのは収奪で傀儡化。人間様が行うのは独立で民族自立なのよ?そこの所は理解してポター。


 なので合衆国の朝野は一発でドカーンした。新聞紙面は政府の弱腰を批判する記事を毎日掲載し、ワシントンでは暴支膺…フロンティアを守れとデモが起き、米系中国人(日系含むアジア系は全部)がお決まりの様に襲われた。米国一般民衆は国民党の行為は手酷い裏切り、そしてフロンティアを襲撃してきたインディアンに感じたのだ。事実かどうかはどうでも良い。感じた事が大事なのである。


 これに対して米国政府はどの様に対応したかと言うと。唯ひたすらに混乱していた。よもや今ここで仕掛けて来るとは思っていなかったのだ。一戦はある、そうは思っていた。しかし、その様な事態は此方に挑発に挑発を繰り返してから暴発させると言った類の物であり、あるべき未来の日本帝国の様に乗らなければ良いそう考えていたのだ。


 米国の戦略としては、日本を巻き込んだ中国包囲網をガッツリ組み、満州・台湾・フィリピン・インド方面での戦略爆撃で工業をボロリンチョにして沿岸を封鎖。最後に再編なった満州共和国軍を盾に雪崩れ込み国民党を内陸に放逐する計画だったのだ。それで四方を敵に囲まれ援助を望めない国民党は自壊するか白旗を上げる。最悪、沿岸部にもう一つ傀儡国を建てて中国人同士で殺しあって貰おうと都合の良い事を考えていた。国際社会は自分の味方なのだからそれは成せる筈だった。


 その様な狡い考えは先の先制攻撃で潰れてしまった。チャイナと植民地を接する英仏は「「早く如何にかしろ!!」」とせっついて来る。これは不味い。準備など出来ていなかった。米国としては1940年を目途に未来情報による新兵器の正式配備に漕ぎつけ、英米仏連盟で日本を引きずりだしてヨーロッパを片付けてから悠々チャイナを相手にする積りだったのだ。


 だが始まってしまったからにはもう取返しは付かない。幸いにして一つだけ良い話もある。日本国は嫌々であるが兵力を…それも度肝を抜く奴を…投入してくれた。泣き落としは効くのだ。一度出させてしまえば此方の物だ。日本国がチャイナに大勢力が出来る事が殊の外嫌なのは党にお見通しなのだから


 「我々が矢面に立つのだから支援してよ!あっ!モンローしたくなって来たな~。ほら~やっぱり若者を戦場に送らないとか言っちゃったし~」


 と言えばあいつ等は慌てて出す。兵力を出せとは言わない。彼らの持つ技術のほんの少し分けて貰えば良いだけなのだ。上海で見せた力の一端を見れば一瞬で大陸を席巻できる癖にサボるなら、それくらいの事はするのが対価と言う物ではないか?取り敢えず~、その装甲歩兵装備だっけ?それ売って。



 

 以上の様な結論に達した米国。そして上海で未来を目撃した英仏は矢の催促で「「是非購入を!戦車売れとか戦艦売れって言ってんじゃないし~!歩兵装備なんでしょ?そちらの全歩兵に標準装備されてる量産品なんでしょ?それなら買えるから!分かった!モンキーモデルで良い!共同研究!共同研究なら良いよね!」と日本国に打診して来たのだ。


 これを受けた日本国の中の人たちは


 「舐めてんなあいつら等。お代わりの催促と来たよ」


 「良いじゃないですか。向こうから我が国無しでは維持出来ない防衛装備品が欲しいと言って来ているのですから」


 「分かってる。気持ちの問題だよ。どうせ支援はする積りだったしな」


 「そうですよ。顧客が増えるのは良い事です。生産に手間のかかる物で無し、二度と手放せなくなって末永くリピーターになって貰えるなら尚結構」

 

 「国家ぐるみでの薬の売人だなまるで」


 「夢中になって貰うと言った意味では同じでしょう?」


 「違いない。おい!バカ野郎!仕事だ!この時代の連中でも扱える廉価版の図面起こせ!明日迄だぞ!」


 「あの…ワイ…特命大臣職兼務で…休みが…」


 「チート超人様だろ!問題無し!行け!」


 「はい…」


 「しかし。所詮歩兵は歩兵だろ?それだけ大量に配備してナニする心算なんだろうな?」


 「我々と彼らには命の価値に大きな隔たりがありますからねぇ。私は予想付いてますよ」


 そう言って受け入れた。大陸制圧に師団規模で派兵してくれと言われるよりはマシだったのだ。それにただではない。日本国に物を頼むと言う事は決して抜けられぬ甘美な泥沼に一歩ずつ沈み込んで行く事と同義なのだ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
しおしおになってるだろうワイ君が想像できてホッコリw。
人間便利さには勝てんよなぁ…前作のチート馬鹿&苦労に二人再登場ありがたい
ち、違う。これはただの日本製品なんじゃ。 とか言いながらもう一つ、もう一つと日本製品を欲しがるアメリカの姿が見える見える。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ