突発ネタ ニホンヲイジメヌンデ
転生者「戦争矢張りクソ…私は世界から愛される日本人と日本を作ります!ラブアンドピース!」
なんか上位存在「OK!お膳立てもしとくよ」
転生者「あざーす!」
転生後
転生者「何で…どうして…あっ!あっ!あっ!イヤ!イヤ!イヤ!」
上位存在「泣いちゃった…笑」
1854年2月13日 再度開国を迫るべく、泰平の夢を見る国を訪れたマシュー・ペリー提督と彼の率いる艦隊は、何とも言えない事態に直面していた。それはサムライが未知なる群体生物になって襲って来たであるとか、敵意全開の大日本うんちゃらが浦賀沖に付く前に連合艦隊でサスケハナ号を囲んで来た等ではない。
本当に何とも言えないのだ。少なくとも前回の来訪では確かに違った筈なのである。妙ちくりんな髪型であり、自分達に比べて小人と言って良い程背の低い如何にも年齢不詳の存在ではあったが、日本人は人類の範疇であった筈なのだ。
((だった筈だ…多分))
なのだが米艦隊乗員一同、正直自信が無い。そう思う程、前回の予告通り来航した自分達の前に現れた人々は変わっていた。初めは舐められているのかと激昂しそうになってしまった程だ。だってしょうがないではないか。小さな手漕ぎボートで現れた日本側の役人。サムライたちはそれ程の姿だったのだ。
彼ら…彼らと言って良いならばだが…は小さかった。自分の乗る旗艦サスケハナに顔を真っ赤にして必死に乗り込んで来たのは正しく小人だったのだ。本当に小さかった。前回の日本人たちも5フィート程しかない小人たちであったが、今回の日本人は更に縮んでいた。
見た所凡そ3フィートだった筈だ。その小人がヒラヒラとした服と玩具の様な剣…それでも長すぎるのだろう鞘の先に車輪が付いていた…を佩いている。短い背丈、短い手足、その顔は福福として丸く、艶々とした髪が頭頂部で丸く結わいてあった。
「幸せの国から来た子供…ないしは妖精」
そう形容するに相応しい姿の人間?たちが日本側の役人であると乗り込んできたのだ。彼らばかりでは無い。自分達を見物するべく集まって来た日本人たちも子供だったのだ。
そして態度も行動も子供だ。どうやら…と言うか明確に幕府側は船を出して取り締まりをしているにも関わらず、取り締まる役人に食って掛かり、もみ合い圧し合い一緒に落ちて溺れているので、見かねて此方が救助した程だ。
そうすると調子づいたのか勝手に登って来る。船内をうろつく。物を売るに来る。走り回り、騒いでグヅッて五月蠅い事この上ない。船員の一人が菓子を恵んだのも不味かった。ビスケットを口いっぱいに放ばった一人を見た他の日本人があっと言う間に船員に群がるのだ。
足に組みつき肩に上りあっと言う間に艦内がテンヤワンヤになってしまい、乗員一同で食糧保管庫を死守する羽目にもなった。恐ろしいまでの食欲である…
だが不思議な事にそれが何とも憎めないのだ。まあ、余り五月蠅いのは拳骨を食らわしてやったが、ピーピー泣く割に次の瞬間にはケロリとしているのも如何にも愛らしい。そう愛らしいのだ。乗員の中には
「あの提督?一人くらい本国に持って帰っても良いでしょう?責任持って飼いますから。艦のマスコットに…」
等と言う者さえいた…と言うかまだいる。日本を離れる前に艦内の一斉点検を行わねばいけないだろう。その様な事は断じて許してはいけない。国交を結んでいないとは言え、交渉に赴いた先の国民を浚ったとなればどの様な問題が起こるか分かった物ではない…それが密航者で尚且つ自分で合衆国に行きたいと申し出ているならば別だが。
「そうだよねショーインちゃん?」
「ツレテイッテクレルノハウレシイノダガ、アマリチカヨラナイデクレルトウレシインデスガ」
「なに言ってるか分からないよ~。さあオジサンたちと一緒に今日は寝ようね~」
「ウワアアア~!」
1854年 3月31日 日米和親条約が締結され、所謂鎖国が解かれた。日本はこれより、幕末、明治と激動の時代を余儀なくされて行く。
「え?島津公の行列が興奮したイギリス人たちに襲撃されて何人か攫われた?」
「え?展示品は要らないから万博会場で抱っこされろと?」
「え?武器売る代わりに移民を送れって?」
「え?条約改正に行った岩倉卿と使節団が行方不明?チョコを餌に罠に掛かった?」
「えっ?台湾くれるんですか?お金も?二人の愛の証?何言ってるの?」
「エッ?私たちか英国かどちらかを選べって言うんですか?選ばないと戦争?なんで!」
「エッ?主戦場はアジア?日本に近い植民地を奪い合うんですか?」
「あの…何時の間に私たちは準州になっているんですか?共同分配案ってなんですか…?」
「二ホンヲイジメヌンデ…」
そう激動の時代を…
もちほっぺを引っ張っていたら思いつきました。




